正義は鷹の黒田じゃ 達川ヘッド太鼓判

西日本スポーツ

 正義はタカの黒田になれる! ドラフト1位の田中正義投手(22)=創価大=が19日、達川光男ヘッドコーチ(61)から「20勝」のお墨付きを得た。達川ヘッドは、筑後のファーム施設で行われている新人合同自主トレを初視察。体幹の強さを見せる最速156キロ右腕にほれ込んだ。昨季限りで現役引退した日米通算203勝の元広島・黒田博樹氏(41)に重なる練習への丁寧な取り組み姿勢を絶賛。今後の飛躍に期待した。

 広島での現役生活15年、引退後は監督まで務めた達川ヘッドコーチがハートを奪われた。「体幹(トレーニング)をやっとったけど、体がピシッとなっとる。1時間くらいしか見ていないけど丁寧にやっている。こういうのを丁寧にやっているやつは、いいピッチャーになる。体幹の力が違う。体操選手か、というくらいピシッとなっとった」

 20日のスタッフ会議を控え、複数の首脳陣が筑後を訪れ、練習中の選手たちの状態を見た。その中に、達川ヘッドの姿があった。視線の先には、背番号のゼッケン25番。田中がいた。

 田中の創価大時代の登板は、映像でチェックしている。直接会うのは初めてだが、「あいつの大学の(岸)監督とは同い年。(岸監督の)家にミカン狩りに行ったことはある」と秘密のエピソード?を披露。練習後3分近く「あれは世間話」と言葉を交わした。

 捕手としてゴールデングラブ、ベストナイン、最優秀バッテリー賞などを獲得。大野豊、北別府学、津田恒美(故人)という一時代を築いた名投手を支えた女房役だ。経験、実績に加え、指導者としての蓄積もある。そんな野球人がこう断言した。

 「歯を矯正しよる。矯正が取れたら20勝するんじゃない。それまでは(体の)バランスが悪いからな」。成長に期待を寄せながら、記憶をたどった。「体が強いやつが大成する。新井も黒田もそうだった」。工藤監督、佐藤投手コーチにも、共通しているという。

 昨季限りで20年間の現役生活にピリオドを打った黒田氏を、達川ヘッドは間近で見てきた。入団2年目に2軍監督、3、4年目は1軍監督として、先発ローテの一角で起用。「黒田は体が硬かったけど、ひたむきさ、必死さがあった。意識が違った。意識の差が結果の差」。練習に対する田中の姿勢が、若き黒田に重なった。

 「(右)肩を壊して、体を自分で鍛えたんだろう。大けがする前に、早めに挫折を味わって良かったのかな。上原(浩治)もそうだったけど。禍福はあざなえる縄のごとし、ということだな」。大型ルーキーから感じ取った大器の予感。達川ヘッドは満足そうに、筑後を後にした。 (谷光太郎)

=2017/01/20付 西日本スポーツ=

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