柳田7発スコアボード直撃 今年も飛ばすぜ

西日本スポーツ

母校・広島経済大で打ち込む柳田(右) 拡大

母校・広島経済大で打ち込む柳田(右)

 景気付けのスコアボード直撃弾じゃあ!! 柳田悠岐外野手(28)が19日、母校・広島経済大で今年初めて「フリー打撃」を行った。右へ左へ柵越えを連発し、中堅120メートルのフェンス奥にあるスコアボードに当てること7度。在学中にも実施していた坂、階段ダッシュなど約5時間のトレーニングを行い「やるしかない」と雪辱の7年目に燃えた。

 冬空の下にガンガンと鈍い音が響く。柳田の打球がスコアボード上部を直撃し跳ね返った。「当たるでしょ。プロだもん」。言い放った背後で後輩は口をあんぐり。真砂は「何であんな飛ぶん」とあきれ顔だ。7度直撃。高さはスコアボードを越えたと思われる、やや右への一発もあった。

 母校の野球場は両翼92メートル、中堅120メートル。本塁3メートル手前から打ったが、この日の約120球はトスを打っており「投手の投げる球やったらもっと飛びますよ」。ここで打つのは2013年1月以来4年ぶり。「前来たときより飛んどると思う…当たり前か。そやなかったらプロで何しとん、て話っすよね」と笑った。

 強化に努めたグアムから14日に帰国すると寒波に見舞われた。15日に広島入りも母校は一面雪。近隣の室内練習場を借りるなどしていたが、学生たちの雪かきのおかげで、この日グラウンドが使えるようになった。打撃練習も本格化し「振れとると思いますよ。(秋季)キャンプから練習しとるし、12月は(右肘不調で)リハビリ組でバチ走らされたんで」と自負する。

 プロ入りの礎を築いた場所。「どこでもいいっす。練習できれば」とうそぶくが「走れる環境がある」。学校入り口から野球場まで上り坂が続く立地条件。準備運動で野球場から坂を約1・5キロ下り、階段を駆け戻った。在学中のメニューに「久々やったらめちゃきつかった」と音を上げつつ「あのクロスカントリーは毎日やりますよ。下(半身)を鍛えにゃ」と意欲的だ。

 グアムにも伴ったチームの後輩真砂、黒瀬に加え、同じ広島市出身の日本ハム宇佐美、さらに広島の高橋大も参加する。トレーニングは大学で同期の外野手だった刎田(はねだ)康太朗トレーナー(28)の監修。「瞬発系が主ですね。サプリも含めて僕の知らないことを知っとる」。気の置けない間柄。メニューについて丁々発止の議論が常だ。

 ここで下旬まで汗を流す。「ほんと、今やれることをしっかりやる。それだけですね」。右肘が万全でないこともあり、WBC日本代表入りは見送られる方向ながら、視線はブレない。V奪回とキャリアハイへ。「やるしかないっすからね。やるしかない」。真砂の打球がフェンス手前で失速すると「メシ食え、メシ~!」。黒瀬の捉え損ねが続くと「帰らすぞ~!」という柳田の叫び声が、日の傾いたグラウンドにこだました。 (森 淳)

=2017/01/20付 西日本スポーツ=

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