純平ぶつかり稽古 “横綱A組”に「打たれて学ぶ」

西日本スポーツ

 打たれて学ぶ-。福岡ソフトバンクの高橋純平投手(19)が22日、2年目で初の開幕ローテ入りへ「逆転の発想」を掲げた。20日に行われた監督・コーチ会議で春季キャンプのA組(1軍)スタートが内定。「うれしいです」と素直な感激を口にした一方、キャンプ中に絶好のアピールの場となる主力野手との対戦へ向けて「打たれて学ぶこともある」と話すなど、したたかな一面ものぞかせた。

■「今年は勝負懸ける」

 表情にはまだあどけなさが残る。無理もない。5月8日でようやく20歳だ。宮崎市内で武田が主催した中学生チームとの草野球に参加した高橋は、2月のキャンプでA組スタートが内定したことに率直な感想を吐露。「報道で知りました。本当なんですか? だとしたら、すごくうれしい。1軍の選手と一緒に野球をやるのは初めてなので、本当に楽しみですね」と満面の笑みを浮かべた。

 ドラフト1位ルーキーとして臨んだ昨年は、1月の新人合同自主トレ初日に左すねの張りを訴えてリタイア。キャンプでは体づくりに専念せざるを得ず、結果的にプロ初登板すらかなわなかった。「去年は何もできなかったので、今年は初めて臨む感覚」。わずか1年しか経験していないとはいえ、春のキャンプには苦い思い出しかない。

 だからこそ、心に期す思いは強い。まだ高卒2年目ながら「勝負の年」と言い切る。「ドラフト1位で入って来て、まだ何もしていない。だから今年は勝負を懸けようと思っていた。その中でA組でスタートを切れる。このままA組に残り続けて、開幕ローテ入りはもちろん、シーズン最後まで1軍にいたい」。はっきりと、間を置かずに言い切った。

 年明けはすでに3度のブルペン投球を行った。自主トレを行う筑後屋内練習場では、今年のドラフト1位田中(創価大)も新人合同自主トレに明け暮れる。意識しないわけがない。「こんなことを言うと身の程知らずかも知れませんが、千賀さんも武田さんも、右の先発でローテを回られている方はみんなライバル。そこにプロの年数は関係ないと思っている」。言葉を重ねるごとに熱を帯びた。

 ただ、前掛かりになり過ぎているわけでもない。キャンプ期間中に対戦が予想される主力野手との実力差をあえて利用し、現状把握に努める狙いもある。「自分の直球や変化球に対する打者の反応を見ることも大事だし、打たれて学ぶこともたくさんあるはず。1軍の方との練習はすべてが勉強。すべてが自分のためになる」。抑えるだけでは成長につながらない。“逆転の発想”を支えに12球団随一の先発サバイバルを制し、開幕ローテ切符をつかんでみせる。 (石田泰隆)

=2017/01/23付 西日本スポーツ=

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