古谷、初ブルペンで競演 剛球に衝撃も… 「4年やれば正義さん超えられる」

西日本スポーツ

工藤監督(右奥)が見守る中、ブルペンで投げ込む古谷 拡大

工藤監督(右奥)が見守る中、ブルペンで投げ込む古谷

 4年後に正義超え! ドラフト2位の古谷優人投手(17)=北海道・江陵高=が26日、新人合同自主トレで初めてブルペン入りした。工藤監督も見守る中、同1位の田中と並んで23球。捕手が座った状態でカーブやスライダーも交え、力強い球を投げ込んだ。隣で投げる即戦力右腕の剛球に目を奪われながらも、将来的な正義超えを誓った。

■捕手座って23球

 初めてのブルペンは緊張感のあふれる23球だった。古谷は一番左のレーンに陣取った。一つ空けて田中が投げ、捕手の後ろからは工藤監督が鋭い視線を送っていた。「工藤監督や(田中)正義さんがいたけど、飛ばさないで調整程度と思って投げた。緊張して力が入る場面もありました」と初々しい表情で振り返った。

 マウンドでは最速154キロ左腕の片りんを見せつけた。初投げからいきなり捕手が座っての投球。自慢の直球に加え、カーブとスライダーも披露した。「モチベーションを上げていく中で(ブルペン入りは)楽しみだった。初めての割にはいい球がいっていた」と自己採点も上々だ。

 視線を送った工藤監督も「気持ちが強そうなのが伝わってくる」とうなずいた。水上2軍監督は「体の動きがはまったときは、『さすが』というボールを投げていた。体を鍛えていけばもっとスピードも出てくるだろう」と高く評価した。

 即戦力右腕とのブルペンの競演。意識するなと言っても無理だ。「(投げるタイミングが)かぶったら嫌なので、(田中を)見ながら正義さん優先で投げていた」と明かしながら、初めて生で見た田中の剛速球。「今年のドラフトナンバーワン。すごい球を投げていた。最後の真っすぐアウトローは今までに見たことのない球だった。これが正義さんの球なんだと思った」と衝撃を隠せなかった。

■まずは体づくり

 もちろん高卒と大卒で全く立場は違う。倉野投手統括コーチは「今は自分の思うようにやらせているけど、キャンプでは故障のリスクもあるので周りと同じペースとはいかない」とペースダウンを示唆。古谷も「1年目からチャンスがあれば結果を残したいけど、まずは体づくりをして息の長い選手になる」と焦る気持ちを抑えている。

 将来的にはその差を埋め、追い越していく覚悟も決めた。「4年の差は大きい。プロの世界で4年やれば、正義さんを超えられる。4年後に超えられるようにしっかりやっていきたい」。輝く同期の背中を追いかけながら成長曲線を描く。 (小畑大悟)

=2017/01/27付 西日本スポーツ=