正義、初御前投40球ローテ争い参戦だ 工藤監督言う事なし!!

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新人合同自主トレで2度目のブルペン入り、力強いボールを投げ込む田中 拡大

新人合同自主トレで2度目のブルペン入り、力強いボールを投げ込む田中

 大絶賛! 福岡ソフトバンクのドラフト1位、田中正義投手(22)=創価大=が26日、工藤公康監督(53)にピッチングを初披露した。指揮官が今季初めて視察した筑後のファーム施設で、新人合同自主トレ2度目となるブルペン入り。力強い直球のほかにカーブ、フォークボールなど変化球も交えて40球を投じた。見守った工藤監督もべた褒めする、超大物ルーキーへの期待はストップ高だ。

■2度目のブルペン

 「意識はしなかった」と振り返ったが、確実に緊張感は高まっていた。捕手の右後方には、仁王立ちの工藤監督。その強い視線を感じながら、田中が腕を振った。力強い直球がミットに収まると、乾いた音がブルペンに響く。真剣なまなざしでルーキーの右腕から放たれる白球を見守った指揮官の表情は、徐々に崩れた。その笑顔こそ、田中が間違いなく一級品であることを再確認した証しだ。

 「よかったよ。ボールがピュッといっていた。本当に回転のいいストレートを投げていた。どのくらいの力で投げてたかは知らないけど、順調そうにきている。またユニホームを着て投げる時が楽しみ」

 指揮官の大絶賛は、田中が開幕ローテ争いへの本格参戦を認められたことを意味する。20日の監督・コーチ会議で新人4年ぶりのA組(1軍)スタートが内定したが、工藤監督が田中の投球を生で見るのは初。ドラフト前から映像こそチェックしていたものの「実際にまだ見ていないから」と、これまでは具体的な評価に言及することはなかったが、十分に先発争いに食い込める力があることを認めた。

 「すごく体を大きく使えていた。体の使い方が上手。いま何かを直す、というのはないピッチャーだと思う」。投手の体の動きには厳しい目を持つ指揮官だけに、現時点で投球フォームに関して何一つ注文がないのは、その能力の高さを示す。「このまま何もなくいってくれれば」。ケガなく順調にキャンプ、オープン戦でプロの舞台に慣れていけば、開幕ローテ入りは現実味を増す。

■外角低めにズドン

 日に日に高まるその期待に応えるように、田中自身も水準と意識の高さを示している。この日は捕手が座った状態で26球。制球よりも球威を意識した21日の初ブルペンとは違い「低めギリギリを狙って、何球かはいったのでよかった。最後の球がよかったので、あの感じを忘れないようにしたい」と、ラストは外角低めいっぱいに白球を投げ込んだ。「100(パーセント)で投げてるわけではないからすべては分からないけど、確実に今の段階でも、いいボールを投げている」。そう絶賛した指揮官の目には、1年目から大活躍する田中の勇姿が映っているようだった。 (倉成孝史)

=2017/01/27付 西日本スポーツ=