センバツに福岡県勢ダブル出場 福岡大大濠、OBの分まで 東海大福岡、逆境から進撃

西日本新聞

 3月19日開幕の第89回選抜高校野球大会に、県内から福岡大大濠(福岡市中央区)と東海大福岡(宗像市)の出場が27日決まり、両校の野球部員や関係者は喜びを爆発させた。県勢の春の甲子園2校選出は、2005年の戸畑、東筑紫学園の選出以来12年ぶり。福岡大大濠は26年ぶり4回目、東海大福岡は32年ぶり2回目(1回目の校名は東海大五)で、いずれも久しぶりのセンバツ出場となる。

 福岡大大濠では午後3時45分ごろ、相良浩文校長が校長室で、出場決定の電話連絡を受けた。中庭に直行し、待機していた部員41人に「おめでとう。勝とう勝とうと思わず、練習した力をそのまま出せばいい」と朗報を伝えると、選手たちは「オスッ」と笑顔で声をそろえた。カメラマンの求めに応じてガッツポーズを繰り返し、歓声を上げる部員たち。同級生らも駆け付け「良かったね」と喜びの輪が広がった。

 同校は夏の甲子園も1989年出場以降は遠ざかっており、八木啓伸監督(39)は「OBの26年分の悔し涙があるので、久々の甲子園出場はうれしい。バントや盗塁、守備の精度をさらに高めて本番を迎えたい」と口元を引き締めた。

 主将の亀井毅郎選手(17)は「元気があって粘り強いチームです。まず1勝、その後は優勝を目指して頑張りたい」と抱負を語った。三浦銀二投手(17)は「冬の間にほぼ毎日10キロ以上走った。相手打者を完璧に抑えたい」と活躍を誓った。

 「出場が決まったと連絡がありました」。東海大福岡では午後4時、武富正治校長が玄関前に整列した野球部員に伝えると、部員たちは顔をほころばせ、校舎2、3階の窓を開けて聞き入っていた生徒たちからは大きな拍手が送られた。

 創立50周年を記念して昨年校名を改称した同校は、夏の甲子園の経験はないが、1985年のセンバツ出場時は、初戦で1イニング10本の最多安打記録などを打ち立てた。2回戦で敗退したものの、当時、引率教諭としてスタンドで応援した武富校長は「今年のチームは逆境からのミラクル野球で勝ち進んできた。全国に『宗像』の名を広めてほしい」と激励した。

 杉山繁俊監督(59)は「飛び抜けた選手はいないが、一人一人が自分の役割を果たし、チームの成長につながっている」と期待を込めた。大久保朋主将(17)は「秋の大会後、冬のトレーニングメニューを全員で乗り切り、決定をずっと待っていた。甲子園が本当に楽しみ」と目を輝かせた。

=2017/01/28付 西日本新聞朝刊=

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