センバツ出場熊本県勢から2校 熊本工「目標は優勝」 秀岳館「心を一つに」

西日本新聞

 甲子園球場(兵庫県西宮市)で3月19日開幕する第89回選抜高校野球大会に27日、秀岳館(八代市興国町)と熊本工(熊本市中央区)の出場が決まった。熊本工は10年ぶり21回目、秀岳館は2年連続3回目。決定の知らせを受けた選手や関係者は、夢の舞台に立つ喜びを爆発させた。

 熊本工

 熊本市中央区の熊本工。昨年4月の熊本地震で同校は同5月9日まで休校となり、野球部は練習が約1カ月できなかった。主将で2年の真鍋大樹さん(17)は「今も復興が進んでいない地域や仮設住宅で暮らす人がいる。私たちのプレーで勇気を与えられるようがんばりたい」と決意表明。大会の目標に「優勝」を掲げた。練習場に「祝 春の甲子園出場」の横断幕も掲げられた。

 校長室で決定の連絡を受けた松下幸美校長(60)はほっとした表情。被災のハンディを乗り越えての出場に「本当によくがんばってくれた」と選手たちをねぎらった。

 同校OBで選抜高校野球大会への出場経験もある安田健吾監督(39)は「出場が目標ではない。あと2カ月間、甲子園でしっかり戦えるよう調整したい」と話した。

 秀岳館

 八代市興国町の秀岳館では、グラウンドで練習中の野球部員たちに、中川静也校長が直接、出場決定を伝え、「被災した熊本県の代表として感謝を忘れず、心を一つにして日本一を目指そう」と呼びかけた。部員たちは「日本一を取るぞ」と気勢を上げた。

 甲子園で連続4強に入った昨年の春夏とも、3番打者を務めた2年木本凌雅(りょうが)さん(17)は「2回とも日本一を目指してベスト4で終わったので、3回目こそ達成したい。前回は持ち味の打撃力を出せなかったので、絶好調の状態に調整して戦いたい」ときっぱり。昨年夏からマネジャーになった2年緒方将大さん(17)は「チームが日本一になれるようにしっかりサポートする」と決意を語った。

 中村博生八代市長は「今度こそは優勝旗を八代に持ってきてもらえるのでは」とのコメントを出した。

 蒲島知事「熊本旋風を」

 蒲島郁夫知事は27日、両校の選抜出場決定を受けて「震災を乗り越えてきた仲間との絆を力に、県代表として堂々とプレーし、熊本旋風を巻き起こしてくれることを心から期待しています」との談話を出した。

=2017/01/28付 西日本新聞朝刊=

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