ホークス松坂、宿舎もB組 特別扱いなしから巻き返す

西日本スポーツ

 3年契約の最終年を迎えた福岡ソフトバンクの松坂大輔投手(36)が30日、背水の春季キャンプへ向けた思いを激白した。2年連続でB組(2軍)スタートとなっただけでなく、宿舎もA組(1軍)用を割り当てられた昨年と違いB組用に決定。特別扱いなしの現実を受け止めた上で、自身の部屋を若手に“開放”する意向を明かした。大幅にスリム化した見た目に加えて内面の覚悟も予感させながら、きょう31日にキャンプ地の宮崎入りする。

 ひんやり冷たい風を切り裂くように腕を振った。必勝祈願などあわただしいキャンプ地入り前日。球団行事を終えた松坂はわざわざ筑後まで自家用車を走らせた。サブ球場では最長90メートルの遠投。「荷物出しがあったから、ついでです」と笑いながら、その目は2・1に向いていた。

 練習後、ロッカー室への入り口で立ち止まって報道陣に対応した。結果を出せず苦しんだ昨年はあまり見られなかった光景。2年連続B組スタートとなったことを問われ、5分近く“熱弁”した。昨年はB組ながら球団の配慮もありA組の高級リゾートホテルに泊まったが、今年は特別扱いもなくコンドミニアムタイプのB組宿舎。現実をしっかり受け入れた上で、自らの経験を後輩たちに伝えていく考えも明かした。

 「自分から(部屋に)来てというつもりはないけど、普通に生活の中で聞きたいことがあれば遠慮せずに。僕に答えられることがあれば何でも答える」。昨年もA組キャンプ打ち上げ後に数日間宿泊しており「快適で過ごしやすい。キッチンや冷蔵庫に和室もある。家の感覚で使えるんで」と気に入っている様子だ。

 既に“予行演習”は完了した。ヤフオクドームから筥崎宮に向かうバス。ドラフト2位新人の古谷(北海道・江陵高)が「お隣いいですか?」と緊張気味に座ってきた。車中では質問攻めにされたという。

 「古谷君が隣に座ってきて野球のことばかりしゃべっていた。僕も1年目は右も左も分からずに言われたとおりにやっていた。肉体的より精神的な疲労の方が大きい。まずは慣れることと伝えた」。くしくも古谷が生まれた1999年2月は、西武入団初年度で「松坂フィーバー」を巻き起こした春季キャンプ中。「自分も分からないことは先輩に聞いていたし、聞いた方がいい」と付け加えた。

 状態の良さが舌を滑らかにさせる。キャッチボールではバッテリー間の距離で変化球や強めの真っすぐを投げるなどブルペンさながらの投球。「なるべく早く打者に投げたい。(設定日より前でも)いけそうだったら僕の方から打者に投げさせてくださいと言う」と前がかりに語った。

 3年契約の最終年に向けて、プエルトリコでの武者修行、ほぼ無休での自主トレとやれることは全てやってきた。周囲を見渡す余裕もある。平成の怪物は、特別扱いなしのB組から逆転での開幕ローテを狙う。 (小畑大悟)

=2017/01/31付 西日本スポーツ=

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