真砂負けん気弾 「最近、上林の記事多いんで…」

西日本スポーツ

 ライバルに負けん! ブレークが期待される5年目の真砂勇介外野手(22)が、豪快な3発でようやくアピール開始だ。嘉弥真が打撃投手を務めたフリー打撃で、25球中6本の安打性を放ち、うち3本が柵越え。昨秋のU-23(23歳以下)ワールドカップ(W杯)でMVPを獲得し、定位置奪取をもくろむ今季。第1クールから猛アピールを続ける4年目の上林に押されているが、負けじとここから一気にギアを上げていく。

 最高気温が10度と今キャンプでは最も冷え込んだ中行われたフリー打撃。真砂が、サバイバルをホットにする号砲を鳴らした。嘉弥真が投じた5球目を捉えると、打球は左翼芝生席へ。これで肩の力が抜けたのか、11、20球目も同じくレフトの柵を越えた。直球のみの“対戦”とはいえ、25球中15スイングで3本の柵越え。ようやくのアピール成功に、丸刈りの22歳は顔を上気させた。

 「風にも乗りましたけど完璧なやつもあった。今日はよかったけど、今日だけではだめなのでもっと頑張りたい」

 キャンプインからここまで、いまひとつ目立てずにいた。昨秋のU-23W杯でMVPを獲得。その時点で工藤監督が今春キャンプのA組入りを示唆するなど、今季のブレーク候補の1人として期待は高まっているが、宮崎入り後のアピールという面ではパンチに欠けていた。

 連日、日が暮れるまで居残り打撃練習で指導している立花打撃コーチは「手の動き、上半身ばかり気にしていたが、今日は自分で考えて重心を落とし下半身を使って打っていた」と、この日の3発には成長を認めた。全体練習後、上林とそれぞれ一、三塁側に陣取り、競い合うようにロングティーを行うのは今キャンプのもはや恒例の風景。工藤監督は「彼らがレギュラーに入るようになったとしたら、それだけチーム力が上がるということ」とブレークを期待する。

 ただ柳田、中村晃、長谷川勇と、タイトルホルダーがひしめく外野陣に食い込むのは並大抵ではない。さらに、真砂の1歳下の上林は体重10キロ増の成果によるパワーアップした打撃を初日から存分にアピール。偵察に訪れる他球団のスコアラーも、一様に主力陣以上に上林の打撃を絶賛している。「(上林は)年下だけどすごい。でもそこに負けていたら1軍にすら入れない。ライバル心を持ってやっている。最近は上林の記事が多いんで、負けられない」。荒い鼻息をエンジンに、このまま猛アピールモードに突入する。 (倉成孝史)

=2017/02/10付 西日本スポーツ=

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