10年ぶりのシュート挑戦 寺原隼人 内角攻めてイメージ変える

西日本スポーツ

 10月で34歳になるベテラン右腕が新たな武器を手に入れようとしている。「シュートいきます」。生目第2球場でB組の打撃投手を務めた寺原は、昨秋から習得中の新球を何度も試した。打者相手には今キャンプ初めての投球。「シュートも悪くなかった」。工藤監督も見守る前で上々の手応えをつかんだ。

 右打者の幸山、古沢と対戦した。45球のうちシュートは15球。残り30球は1球だけがスライダー、その他は全て直球だっただけにシュートに対する意識の強さが表れた格好だ。「練習して、打者に向かって投げないといけない」。シュートで2度の空振りを奪った一方で、右中間に痛打を食らう場面もあった。

 右打者相手なら内角をえぐる強烈な武器となるのがシュートだ。横浜(現DeNA)時代の2007年に一度挑戦したがうまくいかず断念。その結果、スライダーや直球に頼りがちなスタイルになった。「内角攻めはずっと課題だった。幅を広げるためにも自分のイメージを変えないと」と一念発起し、ほぼ10年ぶりに昨秋から取り組んできた。

 使いこなせば利用価値の高いシュートはもろ刃の剣ともいえる。「甘くなって打たれるのは駄目。ボール1個分でも甘くなると打たれてしまう。力がないし、単に打ちやすいボールになってしまう」。投球後はバッテリーを組んだ鶴岡とホームベース上で反省点を洗い出した。どこに投げたら危ないか。本当の武器とするにはコースを間違うことは許されない。その上で鶴岡は「これからどう使っていくか分からないけど、シュートを投げるというイメージだけでも大きい」と効果を強調した。

 工藤監督からは次のステップへ向けての指摘を受けた。この日は球種を打者に告げて投げたが、今後の紅白戦などでは捕手とのサインのやりとりなどより実戦的になる。「単にシュートを投げればいいだけじゃない。どこで使うのか。うまく使い分けられれば、決め球だったりファウルを打たせたりできる」。昨季はわずか2勝。先発にこだわらず中継ぎでも生き残る覚悟はできている。新たな武器を完全に習得し、強い決意で16年目のシーズンに臨む。 (小畑大悟)

=2017/02/13付 西日本スポーツ=

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