達川ヘッド、キャッチャー戦争勃発じゃ「人生にそうチャンスない」

西日本スポーツ

 キャッチャー戦争、勃発じゃ! 就任1年目の達川光男ヘッドコーチ(61)が18日、捕手争いの本格開戦を宣言した。紅白戦で甲斐拓也捕手(24)が3安打3打点、斐紹捕手(24)も2安打1打点をマーク。他の2人を含むA組若手捕手陣4人のようやくのアピールを喜び、1軍生き残りをかけたバトルのさらなる激化に強い期待を込めた。

 普段から報道陣にサービス精神旺盛な達川ヘッドコーチが、明らかに軽い足取りで帰りの車に向かった。「何か聞きたいこと、あるんか?」。自ら切り出すと、記者の質問が終わるか終わらないかの絶妙のタイミングで、あえてトーンを落とし、映画のワンシーンのようにせりふを決めた。

 「キャッチャー戦争? 勃発したな、ついに」

 今キャンプ、アピール不足を指摘されてきたA組の若手捕手陣が、ようやく躍動した。火をつけたのは7年目の甲斐だった。3回1死三塁から武田のスライダーを右前に運ぶと、残りの2打席は中前適時打だ。3安打3打点に加えて、最大の武器である肩でも、俊足の牧原が試みた二盗を阻止。それだけでない。「今年のテーマの一つですから」と、6回には自らスチールも成功させるなど、走攻守すべてにハッスルした。

 同い年の甲斐に負けじと、鼻息を荒くしたのが斐紹だ。3回に千賀から右前打。「(1死一塁から)盗塁がアウトになって(2死無走者)のフルカウント。自分ならどういうリードをするかを考えた。これまでなら狙い球に関して根拠を持たないまま打席に入っていた」。昨季は開幕マスクをかぶりながら、早々と2軍落ち。悔しさを無駄にしないためにも、自分に足りないものを埋めようと考え、成長につなげている。

 「投手から信頼を得るためにも、配球の意図を分かってもらえるようにしないと、この(4人の)中では突き抜けられない」と斐紹が明かすように、26歳の張本や、この日左前打を放った20歳の栗原を含めた4人の中で傑出したものを見せない限り、B組で調整中の鶴岡や高谷とは勝負できない。達川ヘッドは「細川が抜け、3人体制で確実に一つは空いている。人生にそうチャンスはない」と断言。1軍生き残り、その先にある正捕手奪取へ、さらなるアピールを求める。

 B組にいるベテラン投手陣は次クールからA組に合流するが、捕手陣についてはもうしばらく若手4人をA組で競わせながら慎重に見極めていく考えだ。「明日が楽しみじゃ。紅白戦ではなかなか厳しい攻めはできんけど、(打席に立つ)捕手に関しては内角を攻めてでも抑えんと。当てろとは言ってないぞ、それぐらいの気持ちでやらんと」。不敵な笑みを浮かべ、達川ヘッドは車に乗り込んだ。 (倉成孝史)

=2017/02/19付 西日本スポーツ=

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