正義の球筋に明石衝撃「見たことない角度」制球は不安残る1失点

西日本スポーツ

 ドラフト1位の田中正義投手(22)=創価大=が19日、目標の開幕ローテーション入りへ一歩前進した。紅白戦で2回に登板し1安打1失点でまとめた。プロ入り後初の実戦登板で最速152キロを計測し無四球で終えるなど、持ち味を発揮した投球を披露。対戦した明石が球筋を絶賛するなど、あらためて光るものを見せた。一方で制球への不安は完全には解消できなかった。実戦登板を重ね、課題をクリアしていく。

■無四球&最速152キロ

 大入りの宮崎アイビースタジアムに、満を持して背番号25が姿を見せた。紅白戦の6回。白組の4番手で、「田中」の名前がコールされるとスタンドは沸いた。先頭は明石。1ボールからの2球目だった。思い切り腕を振り外角低めに148キロの直球を突き刺した。

 「納得いく球が何球か投げられました」。これが、打者7人に投じた計30球のうち「納得いく」に含まれる数球の一つ。見逃しを奪った。さらに内角へ150キロ。ファウルを打たせて追い込み、フォークボールでバットの芯を外して二ゴロに打ち取った。

 1軍投手の球筋を見慣れている明石でも、衝撃を感じる1球。「低いかな、と思っていたら入っていた。角度がある」。侍ジャパンにも名を連ねるオリックスの守護神平野と比較できるといい、「あまり見たことがないほどの角度。その角度があれば、1軍でも通用すると思う」と太鼓判だ。

 田中自身は「シート打撃よりも(投球に集中して)入っていけた。良くはなっている」と手応えを口にした。プロの打者と初めて対戦した14日のシート打撃では2四球。「とにかく腕を振って投げようと。縮こまらずに投げようと思いました」。変化球を投げる際に腕が緩む“悪癖”も徐々に改善されている。7回には斐紹を148キロの内角直球でバットを折って緩い投直に打ち取った。

 「ただ、できた部分、できなかった部分がある」。反省材料があったのも確か。6回1死で上林に甘い真っすぐを右前に運ばれた。盗塁と捕手栗原の悪送球で三塁へ。真砂には犠飛を打たれた。「真っすぐも変化球も制球が安定しない。まだまだやらないと」と自身に注文を付けた。

 今後は対外試合での登板を重ね、レベルアップを図る。「期待されていることは感じるし1年目からチームの力にならなくちゃいけないと思っていますけど、その中でどれくらい冷静でいられるか。どうやったら自分のパフォーマンスを上げられるか、冷静に考えていきたい」。足元を見定めながら、一歩ずつ進む。 (谷光太郎)

▼倉野投手統括コーチ(田中について)「良いものは見せてくれている。(変化球を投げる際の腕の振りは)今回は良かったと思う。少しずつ自分の課題を解消してほしい」

=2017/02/20付 西日本スポーツ=

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ