上林が和田撃ち、ホークス紅白戦1号 昨季の悪夢を振り払う

西日本スポーツ

 球界ナンバーワン左腕撃ちで大々アピール! 定位置奪取を狙う4年目の上林誠知外野手(21)が、2冠の左腕から紅白戦のチーム1号本塁打を放った。紅白戦で昨季最多勝と勝率第1位に輝いた和田から右中間に2ラン。さらにルーキー田中からも右前打をマークした。実戦に入り、結果を残せなかった昨季の悪夢を振り払うかのような猛アピール。激戦が続く外野のレギュラー争いで存在感を示している。

■「自信になった」

 狙った獲物は何があっても逃さない。外野の定位置をつかむため、上林が昨季2冠の和田にかみついた。初回2死三塁。初球。高めに入った132キロの直球を一発で仕留めてみせた。打球は右中間の芝生席に飛び込んだ。紅白戦3試合目でのチーム1号本塁打となった。

 「ファーストストライクから振りにいこうと思っていた。うまく力を抜けていいスイングができた。(和田には)昨年の紅白戦で手も足も出ずに三振した。いい投手の和田さんから打てたのは自信になる」

 昨年からの成長を実感しながら苦い記憶をよみがえらせた。昨春キャンプでの紅白戦。ブレークを期待された上林は和田の前に3球三振に倒れた。紅白戦からオープン戦と結果を残せずに開幕1軍を逃した。「去年はここ(実戦)からというより、(キャンプの)最初からずっと駄目だった」。あれから1年。球界ナンバーワン左腕からの鮮烈弾で成長を示した。

 今年は内川との自主トレから形をつかみ自信を持って打席に立っている。「肘の位置と股関節に意識を持っている。これを続けていけばいいと迷いなくやれている」。宿舎では自主トレ中に撮った自分や内川、鈴木(広島)の動画を繰り返しチェックしている。今年は自分の確たる形がある。

 6回にはルーキー田中の真っすぐを捉え、右前打。注目を集めるドラ1からの一打に「運も向いてきてるんじゃないですか」とニヤリ。昨季2軍で指導した藤本打撃コーチは「一発で仕留められている。上体が投手寄りに流れずに軸でしっかり回れている。自分のストライクゾーンが定まっている」と成長に目を細めた。

■正義から右前打

 18日の紅白戦ではライバルの真砂が2本の二塁打を放ったが、自身は無安打。この日も福田が3安打を記録するなど外野手争いは激化する一方だ。藤本コーチは「真砂と(打順を)並べてわざとプレッシャーをかけている。(実績のある)福田や長谷川勇もライバル視していると思うよ」と続けた。上林も「気にならなくはないけど、自分のできることをやるしかない」と力を込めた。

 8日のフリー打撃で岩崎から、12日のシート打撃で高橋からも一発を放った。体重10キロ増効果で飛距離は確実に伸びている。「ここまでは順調にきているけど、まだ他チームとの対戦ではない。安心せずに調子を落とさないようにしていきたい」。本当のサバイバルはこれからだ。 (小畑大悟)

■今春キャンプの上林

◆2日 フリー打撃でオーバーフェンスを連発。安打性の打球も6割以上をマークするなど、存在感を示した。見守った王会長も大絶賛。

◆8日 フリー打撃で岩崎に対し、18スイング中、安打性は5本。最後の1本が右翼後方にある木の上部を直撃した。

◆11日 今キャンプ初のシート打撃で右翼線へはじき返す三塁打。左の嘉弥真の初球を鋭く振り抜き、快足を飛ばして三塁を陥れた。

◆12日 シート打撃で豪快な一発。高橋の直球を右中間芝生席へ運んだ。

=2017/02/20付 西日本スポーツ=

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