柳田いきなり衝撃弾 逆風なんの逆方向130メートル「奇跡っす」

西日本スポーツ

 アンビリーバボー弾! 福岡ソフトバンクの柳田悠岐外野手(28)が、自身今春初の実戦で衝撃の初アーチを放った。楽天とのB組練習試合(生目第2)に3番DHで出場。2打席目に、吹き荒れる逆風をものともしない左中間最深部へのソロ本塁打をマークした。右肘痛の影響でB組調整を続けていたが、A組への合流が決定。25日は侍ジャパンとの練習試合(宮崎・サンマリン)に出場する。

 ■左中間の最深部へ

 乾いた音とともに強烈な逆風を規格外の打球が切り裂いた。失速することなく左中間最深部に飛び込んだ。「奇跡っす。風が吹いていたんで、余裕でアウトやろうなと思ってビックリした。そのコースだけ吹いてなかったのかも」。冗談交じりで柳田自身が驚けば、チームメートも目を丸くした。それが今春の初実戦だから衝撃度は桁違いだ。

 3番DHで出場し、3回無死の第2打席。右腕入野の146キロ高め真っすぐを豪快に振り抜いた。ライナー性の打球は推定130メートル弾。対外試合が初めてなのはもちろん、チーム内の紅白戦やケース打撃にも参加していない。実戦形式で投手の球を打ったのは今春初めて。「いい手応えだったけど、まぐれです」

 侍ジャパンに合流した松田の置き土産を結果につなげた。合流前の21日、ウエート室で話し込んだ。「めっちゃいいぞ」とフォロースルーで腕を伸ばすフォームを教わった。ロングティーなどで試し、早速実践。「腕が伸びて前が大きくなる。スイングの軌道が良くなる。松田さん打法さすがです」と笑みを浮かべた。

 圧巻の一発に藤井2軍打撃コーチは「本当にすごい。しっかり押し込んでライナー性の当たりであれだけ飛ぶんだね」と脱帽した。午後2時の宮崎地方の風速は8・2メートル。特に生目第2は風よけがなく、その影響をもろに受ける。B組のフリー打撃で逆風に押し戻され「やってられんす」と口をとがらせてもいた。そんなアゲンストにも打ち勝ち、B組の“卒業試験”で一発回答だ。

 ■25日侍と練習試合

 もっとも柳田自身はアーチより第1打席の四球に価値を見いだす。2球で追い込まれながら、際どいフォークも見送り、出塁した。「変化球を見逃せたのが一番良かった。四球の内容もいい」と納得。2打席でお役御免となると、室内でキャッチボール。まだ先になる守備復帰に向けて調整を続けた。

 今後はA組に合流し、DHで試合に出場する。「まだまだ時間があるので、いろいろ試しながら、開幕をベストで迎えられるようにしたい」。25日は侍ジャパンとの激突だ。「無理でしょ。打てるわけない。いい投手をしっかり見るチャンスを無駄にしないように」。そう笑い飛ばしたが、初実戦で初アーチ。超人ギータは今年も人並み外れたことをやってのけそうだ。 (小畑大悟)

 王球団会長「逆風だったらしいね。去年は故障とかいろいろあったし、2打席目に出て本人が一番ホッとしているんじゃないかな」

   ◇    ◇

 柳田過去の実戦1号

 ▼16年 前年秋に右肘手術を受けた影響で2月のキャンプはB組。実戦8試合目、3月4日の阪神とのオープン戦(ヤフオクドーム)に3番DHで出場し、実戦通算20打席目の3回に左翼へ1号、6回には右翼上段席へ2号も放った。

 ▼15年 2月12日、紅白戦2試合目で“工藤ホークス1号”となる右中間席への特大弾。対外試合1号は3月8日、ロッテとのオープン戦(QVCマリン)で左翼への当たりだった。

 ▼14年 紅白戦3試合目、金無英から右中間にソロアーチ。推定120メートル弾の実戦1号だった。

 ▼13年 2月のキャンプ中にインフルエンザなどでやや出遅れたが、25日にB組と韓国・斗山ベアーズとの練習試合で右中間へのソロ。紅白戦から通算19打席目での実戦1号だった。

 ▼12年 2月26日に、ロッテとの2軍戦(生目第2)に4番右翼で先発。右翼へ実戦1号をマーク。

 ▼11年 新人イヤーは2月のキャンプで猛アピールし、紅白戦3試合目の19日に岩崎から左翼への初アーチ。勢いは続かず同年のプロ初安打は出なかった。

=2017/02/24付 西日本スポーツ=

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