お化けフォークで肝試し 侍ジャパン千賀

西日本スポーツ

 第4回WBC日本代表の千賀滉大投手(24)=ソフトバンク=が“肝試し”のマウンドに臨む。宮崎市の宮崎県総合運動公園で行われている強化合宿2日目の24日は、57球のブルペン投球を実施。滑りやすいとされるWBC公認球のフォークへの影響を指摘する声も出る中、25日はソフトバンクとの練習試合(宮崎・サンマリン)に中継ぎで登板予定。柳田らホークスのチームメート相手に「お化けフォーク」の真価を示す。

■ド緊張ブルペン

 想像以上だった。昨秋に侍デビューしたばかりの千賀にとって、初めて体験する臨戦態勢直前の雰囲気。ブルペンでは、小久保監督ら首脳陣に、第2回WBC日本代表監督の原辰徳氏や山田久志氏、山本昌氏ら球界大物OBの豪華な解説陣、所狭しと詰め掛けた報道陣の目があった。「1軍に上がりたての頃ぐらい緊張した。見せようと思っていたわけじゃないけど、頭が地面に着くかと思うぐらい突っ込んだ」。計57球を苦笑いで振り返った。

 最初は嶋を相手に真っすぐとスライダーで20球。続いて大野と組んだ。激しい落差で対戦相手から「お化け」とも警戒されるフォークは計10球。「昨秋(のメキシコ戦)も組みましたけど、そんなに(NPB統一球と変化は)変わらない」と明かした。ただ、ゾーンに関しては、こんな印象を持ったという。「抜けたくないから、ちょっと低めに投げがち、という感じ。(WBC球が)滑るのを気にしながら。いつもよりも、ちょっと下げてるかな」

 昨季12勝の剛腕を中継ぎで起用する方針の小久保監督は「一番の武器は空振りが取れる、あのフォーク」と評している。速球と球の軌道が似ており、打者の手元で縦に変化する“宝刀”は国際試合での外国人打者相手に威力を発揮するとみられている。昨季、対千賀に12打数4安打の大野いわく「中継ぎだったらフォークと真っすぐだけでもいい」「いいときは全球フォークでもいい」と明言。一方でボールゾーンからの変化では「打者にとって嫌ではない。捨てられるといえば捨てられる」とも指摘した。つまり、千賀の“さじ加減”が重要になってくる。

 緊張を隠せなかったこともあり、この日のブルペン投球が全てではない。千賀自身もこう言い切った。「試合になったら大丈夫。今日は(捕手の)後ろ(の人だかり)に負けました」。先発マスクの予定で、千賀と組む可能性もある大野は「(配球から)フォークを消すわけにもいかない。投げ続け、自分でつかんでいくだけ」と右腕の背中を押した。

 ホークス球団からの派遣スタッフに依頼し、自身のスマホで投球を撮影してもらった千賀は「球自体は良かった」と明かした。WBC球への適応は確実に進行中。「本番まで実戦は少ししかない。しっかり投げられるよう一戦一戦、準備したい」。世界に“お化け”を見せてやる。 (森 淳)

=2017/02/25付 西日本スポーツ=

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