石川、自己最速更新155キロ 2回完璧!衝撃“1軍”デビュー

西日本スポーツ

■楽天と練習試合

 衝撃155キロデビュー! 福岡ソフトバンクの石川柊太投手(25)が28日、楽天との練習試合「球春みやざきベースボールゲームズ」(宮崎アイビー)に登板し、2回をパーフェクトに封じた。育成出身右腕は4年目で初の“1軍戦”のマウンドに上がり、自己最速を2キロ更新する155キロをマーク。「第2の千賀」を目指し、セットアッパー候補に名乗りを上げた。

■「がむしゃらに」

 観客の目がスコアボードの球速表示に注がれた。初球154キロ。直球で150キロ台を連発し、最速155キロを計測した。育成出身の石川にとって初めて経験する“1軍”のマウンドだった。「そんなに出ていたのっていう感じ。がむしゃらにやった結果です」。涼しげに振り返った23球が強烈なインパクトを放った。

 注目を浴びる松本裕、高橋のドラ1コンビがピリッとしない中、7回に3番手で登板。阿部の初球に名刺代わりの154キロ。2死後、松井稼は152キロ直球で三邪飛に仕留めた。日米通算2683安打のベテランが「真っすぐが強い。球に力があった」と脱帽するほどの球威だった。

■「一喜一憂せず」

 「気負わないようにいいところを出せたらと思った。(試合前)ブルペンも良くないし、体も疲れている中で数字として結果を出せたのは自信になった。思っているより差し込めた」。2イニング目の8回も2奪三振など3人で切った。球団のスピードガンでは152キロだったが、球場の球速表示では155キロも飛び出した。

 昨季途中に支配下登録されたが、1軍での登板はない。ドラフトでは創価大の後輩・田中が入団し、「正義の先輩」となった。プロ初のキャンプで苦しむ後輩には「力むな。肩に力を入れなくていいんじゃないか」と声を掛けた。自身も入団当初は故障に苦しんだ経験から後輩を思いやった。

 むろん、その注目の後輩も参戦する競争で勝ち抜かなければ、開幕1軍のイスは手に入らない。1月の自主トレは年下の千賀に弟子入りし、投球フォームを学んだ。尻で投球のラインを出すために以前のトルネード投法に少しだけ戻した。「フォームに方向性が出てきた」と確かな手応えをつかんでいる。

 圧巻の投球に工藤監督は「ボールに力があった。リリーフ陣の刺激になるんじゃないかな」と新たなセットアッパー候補の台頭に期待を寄せた。同じ育成出身の千賀もまず中継ぎとして台頭。プロ初勝利を挙げた2013年には救援投手による公式戦連続無失点イニング、34回1/3のパ・リーグタイ記録も樹立し、大ブレークした。石川も「短いイニングをビシッと抑えて、ベンチを盛り上げていけるように」と“第2の千賀”に成り上がる決意だ。

 生き残りを懸けた戦いは始まったばかり。「次の戦いは始まっている。今日は今日で次に生かして、一喜一憂せずに備えたい」。衝撃的なデビューを飾った石川。本当の勝負はこれからだ。 (小畑大悟)

▼達川ヘッドコーチ「真っすぐもスライダーの切れも良かったし、テンポもいい。若手で一番目立っているんじゃないか。今のままでいけるならセットアッパーで十分にいける」

=2017/03/01付 西日本スポーツ=

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