侍ジャパン猛攻9点 小久保監督積極采配、連敗ストップ

西日本スポーツ

 侍ジャパンがようやく本領発揮だ。第4回WBCに向けた壮行試合が1日、ヤフオクドームで行われ、台湾プロ選抜に9-1で大勝した。1点リードのまま膠着(こうちゃく)していた5回、重盗を絡めて4番筒香、5番中田の中軸で追加点を奪うなど、大会前の対外試合3試合目にして初白星。積極采配で連敗を止めた小久保裕紀監督(45)は残り2試合も連勝して本番に備える考えを強調した。

 調整段階とはいえ、ようやく手に入れた白星は、やはりチームの雰囲気をガラリと変えた。最終9回。4番手の千賀が最後の打者を右飛に仕留めると、一塁側ベンチ前では侍戦士の勝利のハイタッチが始まった。誰もがにこやかな表情で勝利の儀式を進めていく。もちろん、小久保監督の顔からも笑みがこぼれた。

 「まだ調子のいい選手とそうでない選手がいるが、きょうは何といっても菅野と石川。非常にいい投球をしてくれた。昨日の台湾打線のバットの振りを見たとき、非常に振れていると感じたんですけどね」

 指揮官が真っ先に称賛したのが、侍ジャパンのエースとして期待される菅野の投球だった。予定された4回を58球に抑え、4安打無失点。前日17安打8得点と暴れた台湾打線を、しっかり封じた。「さすが菅野といったところですね」。2番手の石川は3イニング目に1失点したものの、自慢のシンカーやカーブを軸に6三振を奪った。両右腕はともに先発ローテの軸として期待しており、連敗中だった小久保監督にとっては大きな収穫といえそうだ。

 一方の打線も5日後に迫ったWBC初戦へ状態を上げてきた。中でも最大の収穫は、3試合連続で1番に据えた山田に待望の一発が出たこと。初回に相手先発右腕の直球を左翼テラス席へ。試合前、指揮官は「(チームが)勝つためには山田の状態が上がってこないときつい」と漏らしていたが、言葉通り、リードオフマンの一振りが試合の流れを呼び込んだ。

 1点リードのまま追加点が奪えずにいた5回は指揮官が動いた。1死一、二塁の好機で、4番筒香の2球目に重盗を指示。仕掛けて好機を広げ、筒香の一ゴロ(記録は失策)、中田の中犠飛と無安打で2点を追加した。「スキがあれば行く準備を徹底している。いい攻撃だったと思う。残りの試合で万全に仕上げて(WBC初戦の)7日に臨みたい」。選手同様、小久保監督も本番へ向け、ギアを上げる。 (石田泰隆)

 ◆第3回WBC準決勝の重盗失敗 プエルトリコに3点をリードされて迎えた8回、1点を返しなお1死一、二塁の場面。4番阿部の打席で二走の井端は走りかけたがストップ。一塁から走った内川が反応できずタッチアウトになった。反撃機を失った日本は敗退した。

=2017/03/02付 西日本スポーツ=

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