カメレオン侍武田 持ち球隠さず敵惑わす

西日本スポーツ

リラックスした表情で調整する武田 拡大

リラックスした表情で調整する武田

外野でキャッチボールをする武田

■きょう強化試合虎戦先発

 「カメレオン侍」が翻弄(ほんろう)!? 第4回WBC日本代表の武田翔太投手(23)=ソフトバンク=が、1週間後の本番を見据えた情報戦を展開する。きょう3日の阪神との強化試合(京セラドーム大阪)先発に備え、2日はチームとともに大阪入り。先発が見込まれる10日の1次リーグ(L)第3戦・中国戦(東京ドーム)を控えた最後の調整登板でも持ち球を隠さず、武田らしい多彩な投球でかく乱する考えだ。

 京セラドーム大阪に、1次Lで顔を合わせる4カ国が集結した。オーストラリア、中国、初戦の相手キューバ、そして日本の順で練習。侍ジャパンは青木が合流してメンバー28人全員が集合し、グラウンドで集合写真を撮影した後にナイター練習を行った。

 それぞれ大阪で2試合ずつ強化試合を行い、本番に臨む。3日の阪神戦は、武田にとって本番の中国戦をちょうど1週間後に控えたマウンド。大阪では1次Lのライバルの視線にさらされるが、「この球は使わないとか、そういうのはないですね。普通にいくと思います」とケロリと言った。

 手の内を隠さず、自身の投球に集中する。武田の思惑は他にもある。「僕は球種が多い方なんで、そうした方が、相手も絞りづらいところはあると思う」。今回は負傷辞退した大谷の代替招集ながら、2014年の日米野球から侍ジャパン常連。いまさらデータのない存在ではないが、情報を増やして相手が消化不良に陥れば、しめたものだ。

 特に新球ツーシームの存在が鍵だ。今春は変化の大きいWBC公認球の特徴を生かし、期間限定のツーシームを導入。ソフトバンクの春季キャンプで左打者に、宮崎での侍ジャパン強化合宿中に右打者にも試した。小さく沈む変化を「配球できる」めどが立った。打者に“ある”と意識づけるだけでも有効な球だ。

■60球で「5回いければ」

 自身を日本代表に押し上げた原動力ともいえる縦のカーブは、曲げ幅の大小で2種類。それからスライダー、チェンジアップ。ストレート自体がスライダー気味に変化する、持ち前の「真っスラ」傾向はWBC球で増す。縦に落ちる球ではフォークや、ソフトバンク佐藤投手コーチ直伝の「ヨシボール」もある。

 阪神戦のめどは60球程度。「5回いければ。そのぐらいの気持ちで」。1次Lで65球の球数制限を見据え、理想を高く持つ。前回ソフトバンクとの練習試合では3回39球と好ペース。的を絞らせず、打たせて取る投球の最終テストを行う。「一番は球数。粘られないようにどうするか。精度もしっかり」。本番への伏線を張り巡らせる。 (森 淳)

=2017/03/03付 西日本スポーツ=

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