侍ジャパン秋山 代打決勝打

西日本スポーツ

 無心だった。同点の9回2死一、二塁。田中の代打で登場した秋山のバットが、ウエストの内角低めのカーブをすくい上げた。右翼線に執念で落とした決勝の2点三塁打。2ストライクと追い込まれながら、本番前5試合のラストゲームで白星を呼び込んだ。

 「深く考えずに、とにかく食らいつこうと思った。結果が出てよかった」。三塁に到達すると、侍戦士たちの笑顔が並ぶ三塁側ベンチが目に入った。シーズン216安打のプロ野球記録を持つ男は、会心のガッツポーズを繰り出した。

 所属チームの西武ではまず代打起用はない。慣れない緊張が襲う中、2点を先制された直後に青木がナインを集めて言った。「苦しい試合もある。ここから気持ちを一つにしてやっていこう」。その言葉に誰もが背中を押された。秋山も「チーム全員の気持ちが乗った1本」と胸を張った。

 3日の阪神戦で右足小指に死球。4日にはひそかに病院でエックス線検査を受けた。骨に異常はなかったが、痛みに耐えての殊勲打だった。「勝てばみんなが救われる。苦しいなかで勝ってよかった」。どんな時も勝利だけを見据える「我慢侍」が、侍ジャパンを勢いづけた。 (山田孝人)

=2017/03/06付 西日本スポーツ=

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