侍ジャパン内川「やるしかない」 7日、初戦キューバ戦

西日本スポーツ

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打撃練習で快音を響かす内川

 第4回WBC日本代表の内川聖一外野手(34)=ソフトバンク=が6日、4年ぶりのリベンジの舞台へ静かに闘志を燃やした。きょう7日にキューバ代表との初戦(午後7時開始・東京ドーム)を迎えるチームは、大阪から上京し東京ドームで全体練習。唯一の3大会連続となる出場で、初出場の2009年に世界一、前回13年に準決勝敗退を経験した内川は「やるしかない」と短い言葉に決意を込めた。

 過程を問う時期は過ぎた。ここからは結果のみが問われる。4年前に返上した世界一の冠の奪回。酷な使命を背負った侍たちが、戦場に立つ。「やるしかないんでね」。内川の発した一言に、置かれた立場が投影されていた。「与えられたところで、しっかりできるように頑張りたいと思います」。飾らない言葉で、本番への覚悟を述べた。

 今大会が出場3大会目となる選手は、侍ジャパンに2人いる。1人は2006、09年に出場した青木。もう1人が内川で、3大会連続はメンバーで唯一だ。

 初出場した09年、チームは2大会連続の世界一。前回13年は、準決勝で3連覇の道を絶たれた。自身の絡んだ重盗失敗が敗戦につながり「自分のプレーで終わらせてしまった」と、サンフランシスコで涙に暮れたあの日から、4年の歳月が過ぎようとしている。勝利と敗北のいずれも知り、WBC日本代表の歴史を、連綿とつないでいく存在。

 所属のソフトバンクのように、立ち位置は不動の主軸と限らない。鈴木も伴って自主トレを行った1月、「一番はチームが勝つこと。そのためには何でもやる」と言った。侍ジャパン集合後、宮崎での合宿初日に志願して一塁特守に臨んだ。「野球をやっている姿が(後輩の)刺激になったら」との思いからだった。

■DHか右の代打1番手

 その合宿中、最初の実戦の一塁守備で、走者と交錯し右肩を打撲した。思わぬアクシデントに見舞われながらも戦場にたどりついた。状態については「悪くもないし。(普通に)できそうだなと思いますね」と、そこにさしたる意味を見いだしていないようだった。「やるしかない」からだ。

 立ち位置はDHか、右の代打1番手。初戦はベンチスタートの見込みだ。大会前の実戦5試合で与えられた打席は7。それでも「やることはやれてきたと思うんで。後はグラウンドでどういうふうにできるか」と腹をくくった。初戦前日の心境を問われ「明日(7日)になってからだと思います」とフラットなままだった。心の奥に秘めた感情を爆発させる、その時を待つ。 (森 淳)

◆内川のWBC

 2009年の第2回大会は6試合に出場し、大会通算18打数6安打、打率.333。韓国との決勝では5回に左翼守備で好守を見せると、打っても3安打。延長10回にイチローが勝ち越し打を放った際、内川は決勝のホームを踏んで連覇に貢献した。13年の第3回大会も6試合で23打数8安打、チーム2位の打率.348だったが、準決勝でプエルトリコに敗退。内川も2点を追う8回1死一塁から右前打で出塁したが、重盗を仕掛けた際に走塁死した。

=2017/03/07付 西日本スポーツ=