小久保監督「孟子流」好発進 「天地人」引用し選手鼓舞

西日本スポーツ

 のし掛かる重圧を、勝利という最高の形ではね返した。1次リーグで最大のライバルと目されたキューバを相手に白星発進。しかし、小久保監督は「きょうのことは終わり。また明日」と気を引き締め直した。

 球場入り後、全選手、スタッフを選手サロンに集め、先発メンバーを発表した。独特の緊張感と高揚感に包まれる中、小久保監督は「成功を得るには三つの法則がある」と切り出した。

 「天によって3月7日が初戦と決められた。オフからみんなこの日のために準備してきた」「東京ドーム、日本でやれる地の利を生かそう」「どんな時もチーム一丸となって戦おう」

 天地人-。中国の思想家・孟子の教えだ。球界でも指折りの読書家として知られる侍の将は、治世のためには「天の時」「地の利」「人の和」という三要素が整わなければならないという孟子の教えを引用し、選手を鼓舞した。「この三つが合わされば、必ず勝てる」。そして「遊び心も忘れず」といった小久保流のアドバイスも添えて、選手をグラウンドに送り出した。

 だからこそ、目の前で躍動する選手の姿に心を打たれた。「いつも通り、ひょうひょうと投げてほしい」と送り出した先発石川が4回を被安打2の1失点。「何があっても、4番だけは不動」と絶大な信頼を寄せる筒香が初回に先制打、7回には相手を突き放す2ランを放った。自チームではめったに盗塁することのない中田も不意を突く二盗で好機を広げてビッグイニングを演出するなど、全員野球で勝利を手にした。

 「正直、こんなにプレッシャーが掛かるとは思っていなかった。僕が一番地に足がついてなかったというくらい緊張した。明日は日本で一番の投手(菅野)に託す。全部勝って2次リーグに行かないといけないので、明日も勝ちます」。日本球界、そしてファンにとっての悲願でもある、世界一奪還。その道は険しいが、思いは小久保監督も同じだ。だから、結果で証明する。そう強く、心に誓っている。 (石田泰隆)

=2017/03/08付 西日本スポーツ=

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