侍1号3ランで熱男~! 松田、爆勝発進

西日本スポーツ

 侍ジャパンが猛打で世界一奪還へ発進した。B組が東京ドームで開幕し日本はキューバと対戦。2-1の5回に1点を加え、なおも続く好機で松田宣浩内野手(33)=ソフトバンク=が今大会侍ジャパン1号の3ランを放った。4安打4打点に盗塁まで決めた「熱男」の活躍もあり、日本はWBCのキューバ戦でいずれも最多の14安打11得点。赤い稲妻を蹴散らして、2大会ぶりの優勝へ弾みをつけた。

 筒香、中田から「いった」と声が出た。青木が両手を掲げる。2点リードとした5回、なお1死一、二塁。駆け出した松田がバットを放り、ベンチへ右拳を突き上げた。左翼席へチーム1号。自身WBC2発目で、初の猛打賞だ。国際試合では挑発と見なされかねず、“ご法度”のはずの熱男ポーズまで繰り出した。

 「もう、打った瞬間、いった、と。百点満点の『熱男』ができました!」

 3番手J・ガルシアの初球カーブを豪快に空振り、軸足一本で跳びはねた。好調のバロメーター「ケンケン」が示すように、ベルトの高さの2球目カーブをしばき上げた。スタンドと唱和した「熱男」の残響の中、打者一巡で一挙5点だ。

 2回に中前打を放つと、バントを連続ファウルした小林を救う二盗。自身WBC初盗塁の後、三本間で挟まれた際に足が空回ってその場でダイブしてしまい、ベンチを和ませもした。4回は中前打から勝ち越しホーム。見逃し三振の6回も、打席途中で左翼へ強烈ファウル。8回1死二塁では、自己最多4打点目を挙げる右前適時打を放った。

 WBC日本代表で1試合4安打は、2009年決勝のイチロー以来。「代表合宿、強化試合で自分の打撃ができなかった。今日がスタートと思い、1打席、1球に集中した」。様子見をやめ、異なる投手と対した全5打席で第1ストライクをスイング。青木の「向こう(海外)の投手には捨て球がない」の言葉にも背中を押され、本来の「超積極打法」で6点に絡んだ。

 指揮官の期待通りのムードメーカーも、このところ「まずい」が口癖だった。本番前の実戦で11打数2安打。最後の試合も、三塁スタメンは本職遊撃の田中だった。この日の練習前。小久保監督がオーダーを読み上げる。8番、サード、松田。望んでいたはずが「変な汗が出てきた」。次第に口数が減る。内川が肩をもんでくれた。初回無死一塁の守り、打球をはじくエラーが最初の記録だった。

 思い出していた。昨年末。主力の先行発表にあたり小久保監督から直接、伝えられた。「サードはおまえしか選んでないから。おまえを使う。頼むぞ」。2死一、三塁。高く弾んだゴロをさばきランニングスローで一塁封殺。立て直し、打棒の波をも引き寄せた。

 前日、三塁スタメンを「悩んでいる」とした小久保監督も「悩んでゴメンナサイって感じです」と笑った。お立ち台でマイクを渡された松田は、ヤフオクドームでおなじみの「1、2、3、マッチ」パフォーマンスまで披露。やりたい放題だった。 (森 淳)

=2017/03/08付 西日本スポーツ=

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ