今年もハム斬り任せた 和田、隙なし4回3K無失点

西日本スポーツ

 隙なし! 開幕投手を務める福岡ソフトバンクの和田毅投手(36)がほぼ完璧な投球を披露した。オープン戦初登板は日本ハムに対し、4回を無失点。昨季リーグ最多勝左腕は、3連覇を阻まれた宿敵に隙を見せなかった。本人は納得しなくても、3週間後の開幕戦、そして日本一返り咲きを目指すシーズンを期待させる内容だった。新外国人のカイル・ジェンセン内野手(28)には2試合連続アーチが飛び出した。

■開幕へ調整順調

 オープン戦といえど、隙は見せられない。2回。先頭からの連打などで1死二、三塁のピンチを背負った。ここから和田の投球がさえ渡る。松本をチェンジアップで二飛に打ち取ると市川はスライダーで遊ゴロ。狙い通り「0」を並べた。

 予定の4回まで2安打無失点。今季の開幕投手は「まだまだ納得できるボールが少なかった」。2回1失点だった2日のロッテとの練習試合よりは上向きだが、充実感には乏しいという。ただ「いい状態でなかったけどゼロでいけた。(日本ハムにとって)いいイメージでシーズンに入られることはない」と結果を自己評価した。

 昨季の日本一チームには、レギュラーシーズンで9勝15敗1分けと負け越し。その中で、和田は6試合で4勝1敗と好相性。最多勝&勝率第1位に輝いた要因だった。一方で、9月には左肘に不安を抱えてしまったため、リーグ戦の登板は同17日が最後。投入されるはずだった、同21、22日の本拠地での最終天王山2連戦を回避した。そこで2連敗。3連覇は一気にしぼんだ。

 今春のオープン戦初登板をヤフオクドームで迎え、しかも相手が日本ハム。中田、レアードはWBCで、大谷は故障で不在。「ベストメンバーがそろえば破壊力が増してくる」としたものの、無失点で降板し「チームにとっても良かった」とシーズンを見据えた。

 初回は左肩の開きが早く、下半身の沈み込みも足りず、直球の走り、球威にも満足できなかった。そんな中、このキャンプで磨いてきた改良型カーブが光った。3回から解禁し、中島を早速空振り三振。カウント球にも使った。「そこまでカーブを投げるイメージがなかったと思う。カーブあるぞ、というのを見せられた。投球の幅も広がる」

 「カーブが良くなったためか」スライダーの曲がりが大きくなるというおまけも付いた。4回、一ゴロに仕留めた近藤には全5球スライダーだった。日本ハムのエース格に成長した、早大の後輩有原にも完勝。昨季は3戦3勝と圧倒しており「絶対勝ちたい気持ちでくる。それをはね返せるようなピッチングがしたい」と力強くうなずいた。

 キャンプ中に開幕投手を通達した工藤監督は「本人は納得しているか分からないけど、いい調整ができていると思う」と内容を評価した。次戦は16日の巨人戦に先発予定。「100球くらい投げることになるのかな。本人に任せてある。開幕に向けてやってくれれば」。信頼は変わらない。 (谷光太郎)

=2017/03/10付 西日本スポーツ=

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