ホークス松坂、決意沈黙 西武時代からの恒例登板前日取材対応なし

西日本スポーツ

 右肩手術からの完全復活を期す福岡ソフトバンクの松坂大輔投手(36)がきょう11日、2年ぶりにヤフオクドームのマウンドに上がる。中日とのオープン戦に先発し、5イニング程度を投げる予定。現状残り1枠しかない開幕ローテ争いには実績豊富なベテラン勢がひしめくが、725日ぶりとなる本拠地登板で怪物が生き残りをかける。

 午前11時から本拠地で行われたピックアップ練習。松坂はショートダッシュやキャッチボールで黙々と汗を流した。その後、選手サロンで1人で昼食。偶然通りかかった工藤監督とリラックスムードで軽く談笑した。

 それから数十分後。ロッカーを出た怪物に、すでに笑顔はなかった。「投げる前なので…」。報道陣の問い掛けに申し訳なさげに頭を下げると、足早に駐車場へ向かった。登板前日に取材対応をしないのは西武時代からの姿勢で従来通りだが、今季は初。松坂が「本気モード」に入った。

 ■5回100球目安

 生き残りへ向けて、当然の姿だ。今季初の対外試合登板となった4日のヤクルト戦では先発し3回2安打2失点。試合後に工藤監督は、今回の5イニングほどの登板機会を示唆した上で「それで結果が出れば次は100球くらい。ただ他の投手との兼ね合いはある。しっかり結果を残してもらうしかない」と話した。2年ぶりの本拠地登板で好投すれば開幕ローテ候補に残れるが、逆のこともまた言える。緊張感漂うその表情は、松坂本人が最もそれを理解していることをうかがわせる。

 先発ローテは開幕投手の和田を筆頭に、WBC出場組の武田、千賀、バンデンハークも終了後の状態に問題がなければ確定的だ。さらに前回登板後に「5番目としては一番近いところにいる」と指揮官が明かした東浜が一歩リードしており、現状では残り1枠。その1枠を昨年まで5年連続開幕投手の摂津、中田らと松坂が争っている。

 さらに腰の張りのため出遅れていた大隣も11日の中日戦で3イニングを投げる予定で、高橋、松本裕という若手ドラ1コンビもわずかながら可能性を残している。たった1枠を巡る争いは超激戦。9日には「楽しみもあります。緊張というか、ドキドキというか」と口にした平成の怪物。侍ジャパンが世界一への戦いを続ける裏で、まずはここ数年の己に打ち勝つ投球を見せる。 (倉成孝史)

=2017/03/11付 西日本スポーツ=

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