7四死球でも…生き残った松坂 725日ぶり本拠登板

西日本スポーツ

 大荒れでも生き残った- 右肩手術からの完全復活を目指す福岡ソフトバンクの松坂大輔投手(36)が11日、開幕ローテ争いに踏みとどまった。中日とのオープン戦で2015年3月17日のロッテ戦以来、725日ぶりに本拠地で登板。4回2/3を投げ、被安打1、5奪三振の2失点(自責1)だったが、7四死球と制球面に不安を残した。それでも工藤公康監督(53)は次回登板を明言。残された6個目の椅子を目指し、「平成の怪物」の戦いは続く。

 ■4回2/3 1安打2失点

 725日ぶりに帰ってきた本拠地のマウンドで球が荒れた。松坂は4回2/3を被安打1の2失点ながら与四死球はなんと7。95球を要し、予定の5イニングを全うできなかった。「よく暴れていたなと思う。全ての球種を引っかけるようにして投げていた。ホームで投げるのは特別なこと。次回投げることがあれば、もっとまともな投球を見せたいと思う」と苦々しく振り返った。

 その言葉を象徴するような立ち上がりだった。先頭大島に中前打を許すと、一塁へのけん制悪送球。四球が絡み1死一、三塁とされ、ツーシームを引っかける暴投で先制点を献上した。2、3回といずれも三者凡退に抑え、立ち直りの兆しをみせたが、4回は先頭から2者連続四球を与えた。

 「フォーム自体は前回より良かった。その中でボールをうまく操れなかった。もう少しアバウトにいっても良かったのかな。(コースの)隅をついて投げるタイプじゃない。もう少しストライクゾーンの中で散らしていきたいと思う」

 ■次は18日西武戦濃厚

 新たな試みもあった。投球時のプレートの位置を三塁から一塁側に変えた。「ツーシーム系のボールを思い通りに使いたいと考えたときに打者からの見え方として有効なのかな」。かつての剛速球で抑え込む形から打ち取るスタイルへの変化を模索しているが、「今の投げ方なら三塁側でいいのかな。左打者に引っかけ気味だったのが多かった」とこの策はあまり効果を発揮しなかったようだ。

 5回は三つの四死球で2死満塁としたところで降板した。工藤監督は「代えたのは球数。次回のこともあるので」と説明。95球。最速142キロながら5奪三振をマークするなど収穫もあった。降板後はさらにブルペンでフォームを修正。「まだ余力はあった。思っているより真っすぐの勢いはあった。大胆に、神経質にならずに投げた方が良かった」と収穫と反省をした。

 次戦は18日の西武戦(メットライフドーム)の先発が濃厚。残る1枠を争う摂津や中田も結果を残しており、100球めどの登板で開幕ローテ入りへの正念場となる。9回逆転サヨナラ勝ちで幸運に黒星も消えた。「実戦は少ないと思うので次の試合でどうにかしたい」。12球団一激しいとされる開幕ローテ争い。平成の怪物が望みをつなぐ。 (小畑大悟)

 ◆松坂の今春の歩み

 ▼2月1日 昨秋から体重9キロ減のスリムボディーでキャンプイン

 ▼同3日 チーム一番乗りで打撃投手を務めた。キャンプ3日目で打者相手に投げたのはプロ19年目で最速

 ▼同7日 今キャンプで初めてワインドアップ投法を披露するなど、約1時間半こもったブルペンで239球の熱投。同21日にA組に合流

 ▼同23日 肩や肘への負担を考慮してペースダウンしていたが、9日ぶりにブルペン入り。変化球を交え79球を投じた

 ▼同25日 巨人とのB組練習試合で2回を1安打、3四球の1失点。「野球って難しい。戻れるなら1カ月前の状態に戻りたい」と弱気な発言も

 ▼3月4日 チームのオープン戦初戦のヤクルト戦(鹿児島)で“開幕投手”を務め、3回を2安打2失点(自責1)。今春実戦では初めてワインドアップから投げた。最速は140キロ

=2017/03/12付 西日本スポーツ=

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