松坂 開幕ローテ脱落 右内転筋に張り、無念の緊急降板

西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクの松坂大輔投手(36)が、開幕ローテーション争いから脱落した。先発した18日の西武とのオープン戦(メットライフドーム)で右内転筋に張りを訴え、4回途中に緊急降板。ホークス移籍3年目で初の栄誉が近づいていたが、今後の登板スケジュールが白紙になった。開幕まで2週間を切り、巻き返す猶予はほとんどない。

 ■2回まで三者凡退

 違和感が極限を迎えた。4回。このイニング2個目の四球を与えて塁を埋めた直後、マウンドの松坂は右脚を伸ばすしぐさを繰り返した。チームトレーナーとともに駆け寄った佐藤投手コーチからベンチに交代を促す合図が出た。

 4回2死満塁まで71球。予定の100球を投げきることができなかった。試合後、松坂は意気消沈した様子で「内転筋に強い張りが出たので、結果、そこで交代になった」と明かした。今後の調整スケジュールは白紙。6番手を摂津、中田らと争ってきた開幕ローテから脱落した格好だ。

 患部の張りは「初回からあった」。前回まで本来のワインドアップモーションだった投球フォームは、初回からノーワインドアップ。患部の違和感を鎮めるためだった。直球は140キロに届かなくてもツーシームなどで打たせて取り、3回まで1点を失ったが無安打だ。

 「余計な力が入らなくてよかったのかも」。プロ入りから8年プレーした古巣の本拠地。5回途中1安打7四死球で2失点だった前回11日の中日戦とは違うストライク先行の投球だった。後を受けた加治屋が永江に3点二塁打を許し失点は4に膨らんだ。

 ■「初回から」違和感

 オフにはプエルトリコのウインターリーグに臨み、減量にも成功して2月を迎えた。今季への強い思いの表れだっただけに、緊急降板には悔しさが募る。工藤監督は序盤の投球内容に「今までで一番良かった」と評価を与えつつも「内転筋は故障したら長引く箇所。しっかり考えないと」と今後に慎重な口ぶりだった。「今は無理する時期じゃない」とマウンドで右腕に告げた佐藤コーチも「テンポ良くいつもと違う投球だ。次回(オープン戦登板)はないだろう。脚だったら次は無理」とスケジュールを白紙にした。

 2015年はオープン戦期間のインフルエンザで、16年は手術明けの右肩の状態がまだ思わしくなく、開幕ローテに届かなかった。「打たせて取れたので、長いイニングを投げ続けたかった」と右腕は声を絞り出した。今年の競争からは、すでに松本裕や高橋も脱落。開幕まで2週間を切り、急回復を待つには、残り時間は少なすぎる。 (谷光太郎)

=2017/03/19付 西日本スポーツ=

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