「リードした展開で後半に持ち込みたい」 小久保監督 きょう米国と準決勝

西日本スポーツ

準決勝からの舞台となるドジャースタジアム 拡大

準決勝からの舞台となるドジャースタジアム

 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)石田泰隆】第4回WBC日本代表の小久保裕紀監督(45)が、打倒米国へ「先手必勝」を掲げた。準決勝を翌日に控えた20日(日本時間21日)は当地のドジャースタジアムで最終調整。約2時間の練習を見守った「侍の将」は勝利への条件として、先制して主導権を握ることを強調。東京ドームでの1、2次リーグからチームに浸透させてきた「先行逃げ切り野球」で2大会ぶりの決勝進出へ導くことを誓った。

 ■菅野を信頼、打線に期待

 日本と米国。野球とベースボール。両国の威信を懸けた大一番が、いよいよプレーボールを迎える。WBCにおける両国の対戦成績は、1勝1敗の五分。2大会ぶりの世界一を目指す侍ジャパンにとって、相手に不足はない。練習前に行われた公式会見。28人の侍を率いる小久保監督は覚悟を決めた表情で言い切った。

 「われわれが戦うのは、チームUSA。おそらく、完全アウェーの雰囲気での試合になると思う。その球場の雰囲気にのまれないというのが、まずは大切になってくると思います」

 勝てば世界一に王手をかける一戦。先発マウンドには「日本のエース」と公言し続けてきた菅野を立てる。「(準決勝の先発は)成田空港(実際は羽田空港)の待合室で伝えた。いま日本で、選んでいる中で一番の投手。先発投手がある程度試合をつくるということが、勝つためには必要」。全幅の信頼を寄せる右腕に、ゲームメークを託した。

 だからこそ、東京ドームで活発だった味方打線への要求も忘れなかった。「相手の先発からある程度点を取って、リードした展開で(試合を)後半に持ち込みたい。先行していきたい。そうしないと、厳しい戦いになる」。内容は至ってシンプルなもの。しかし、一発勝負の国際大会では常に求められる「先行逃げ切り」で準決勝突破を目指す。

 振り返れば、1、2次リーグの戦いがそうだった。全6試合中、先制点を挙げての勝利が5試合。常に試合の主導権を握り続け、WBCの日本代表としては4大会目で初めて6連勝フィニッシュで、米国行きのチケットを勝ち取った。

 この日の練習グラウンドには、かつて侍ジャパンを率いた原辰徳氏、山本浩二氏が激励に訪れた。「浩二さんには『(準決勝で敗れた)前回の悔しさを晴らしてくれ』と言葉を頂いた。明日はもう、やるかやられるかの一発勝負。勝機のあるなしに関係なく、勝つためにやるのが戦。そのつもりで戦う」。勝てば決勝、負ければ終わり。小久保監督は腹をくくり、一世一代のタクトを振る。

=2017/03/22付 西日本スポーツ=

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