粘りの東海大福岡が本領 サヨナラ勝ち、応援席喜び爆発

西日本新聞

 得意の粘りが“ミラクル”を呼んだ-。第89回選抜高校野球大会第5日の24日、東海大福岡(宗像市)は神戸国際大付(兵庫)に2-1でサヨナラ勝ちし、センバツ大会32年ぶりの勝利を飾った。大会屈指の強打線をエース安田大将(だいすけ)投手(3年)の好投と堅守でしのぎ、相手エラーを誘って競り勝った。息を詰めて見守ったアルプス席は勝利の瞬間、「よっしゃー」と喜びを爆発させた。

 東海大福岡は生徒約500人と教職員、保護者らがバス14台に分乗し、夜を徹して応援に駆けつけた。

 一回裏、先頭打者の有安晟真(せいま)選手(3年)がインコースの直球をレフト線に二塁打。母の千穂さん(45)は「チームに勢いが出る打撃。次も打ってくれるはず」と目を細めた。直後の二回表、相手に1点を先制されたが、野球部員の梶原大誠さん(16)は「まだまだ大丈夫。巻き返すのが東海の持ち味」と動じなかった。

 三回裏、北川穂篤(ほずみ)選手(3年)の内野安打から相手の悪送球を誘って同点。母の伊津子さん(45)は「最近、打撃に悩んでいた。チームに貢献できてほっとした」。七回表2死、ファウルを追った清水(きよみず)雄大二塁手(3年)が、他選手と激突して倒れ込んだ時は「頑張れ」「ナイスファイト」と声が飛んだ。

 九回裏。橋本尚樹選手(3年)のショートゴロで併殺を狙った相手に送球ミスが出て、その間に走者が生還してサヨナラ勝ち。「奇跡やー、奇跡!」と大興奮の父の栄太郎さん(44)は「まさか、あんな場面で打席が回ってくるなんて…。どんな形でもチームに貢献できて良かった」。

 同校の武富正治校長は「感激、感動。生徒たちの気迫を褒めたい」と相好を崩した。野球部員で応援団長の菱谷将也さん(17)は「諦めずに戦ったからミラクルが起きた」と跳び上がって喜んだ。

=2017/03/25付 西日本新聞朝刊=

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