デスパ 頼もしイネ

西日本スポーツ

 2017年型打線の主役は「時差ボケ」にも負けなかった。互いに無得点のまま迎えた7回。3打席目となったデスパイネが、薮田から火の出るような中前打を放った。一塁ベースに達した後に交代を告げられ、憎めない笑顔でベンチへリターン。代走の福田が決勝のホームを踏み、助っ人がさっそく白星に貢献した。

 「疲れもあったけど、打席に立った感触は良かったよ。とりあえず寝たいから、もういいかい」

 試合後、すぐにロッカーから現れたデスパイネは報道陣に頭を下げて、タクシーに乗り込んだ。選手や首脳陣は、26日の広島戦に備えてゲームセットから1、2時間後に各自本拠地を出て、新幹線で広島へ移動。ただ、デスパイネは移動前に仮眠を取るため自宅へ帰った。無理もない。キューバから40時間を超える大移動で前日24日の午後に福岡入り。この日は午前9時からの試合前練習に参加し、元気に快音を響かせた。

 練習後に臨んだ入団会見では、頼もしい所信表明で同席した工藤監督を笑顔にした。「個人目標? 数字的なことは言えない。チームが勝つためにやらないといけないので。40本塁打とか100打点を打ちたいけど、それでチームが負けていては意味がない。勝つために貢献したい」。工藤監督が重視する打線のつながり。それを理解しているからこそ「フォア・ザ・ホークス」に徹する覚悟だ。

 出場6試合で19打数9安打の3本塁打と打ちまくったWBC、そして長時間移動の疲労もあった中での先発出場。当初は内川、松田らと同じく2打席で交代の予定だったが、凡退していたこともあり、志願して3打席目も打席に立った。

 ロッテでは4番を務めていただけに、注目された打順は5番(DH)だった。工藤監督は、まだ確定ではないことを強調したが、藤本打撃コーチは「走者をためてデスパイネという方がいい」と説明。開幕は「柳田-内川-デスパイネ」の中軸トリオで臨むことが濃厚だ。工藤監督が「(ロッテ)マリーンズのより似合っている」と目を細めたホークスのユニホームで、大暴れする。 (倉成孝史)

=2017/03/26付 西日本スポーツ=

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