マッチ ワンダホー! 一本締め 大トリOP戦1号場外弾

西日本スポーツ

5回無死、先制ソロ本塁打を放ちベンチ前で「ワンダホー!」と絶叫する松田 拡大

5回無死、先制ソロ本塁打を放ちベンチ前で「ワンダホー!」と絶叫する松田

左翼席に先制ソロ本塁打を放つ松田。捕手・会沢

 工藤ホークスが、松田宣浩内野手(33)の豪快な“1本締め”でオープン戦を終えた。日本代表で出場したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で悔しさを味わった“熱男侍”が、オープン戦第1号の場外弾。広島との試合は1-1の引き分けに終わったが、7戦負けなしの2位でフィニッシュだ。松田が下位の7番に座る2017年型オーダーも完成し、王座奪回のシーズンへ準備を整えた。

 ■開幕へ「もう100%」

 バットも悔しさもまとめて振り切った。互いに無得点で迎えた5回。松田は、大瀬良の甘いカットボールを打ち損じなかった。勢いよく飛び出した白球は、左翼席2階のバルコニー席を軽く越え、後ろの防球ネットに突き刺さった。ダイヤモンドを一周すると、三塁側の一角に陣取るタカ党に向かって「1(ワン)ダホー!」。開幕前ラストゲームを“1本締め”した。

 「WBCで打席には立っていたので、感覚は鈍っていなかった。限られた(オープン戦)2試合で、1本しか出なかったけれど、もう100パーセントで開幕を迎えられる」

 味わった悔恨は決して忘れられない。だからといって、いつまでも引きずることもない。WBCでは米国行きに大きく貢献したが、大一番となった準決勝の米国戦では、守りで決勝点につながるミスを犯した。「本当に悔しい思いをした。その思いをぶつけるという意味でも勝つことが絶対条件」。日本一奪回への思いを一層強めて、必勝のシーズンにつなげる。有言実行が松田の信条でもある。

 松田の一発は「2017年型打線」の破壊力の一端も示した。捕手が入れ替わった8番以外の8人は打順も顔ぶれも前日25日と同じ。「確定ではない」と工藤監督は1、2番と8、9番は相手投手や状態などを見極めながらシーズンでも流動的に組み替える見込みだが、今季の3~7番は固定されることが濃厚。「3番柳田-4番内川-5番デスパイネ」の中軸の後を、オープン戦で打率3割7分の6番中村晃が担い、さらに7番に松田が控える打線は脅威以外の何物でもない。

 「(ラスト2試合で)WBCのメンバー3人にもヒットが出た。最後の5試合をシーズンと同じように戦った中で4勝1分け。いい形ができた」。雪辱のタクトを期す工藤監督の表情にも、V奪回への大きな自信がにじんでいた。 (倉成孝史)

=2017/03/27付 西日本スポーツ=