福大大濠再試合へ エース粘投「頑張った」 アルプスに「銀二」コール

西日本新聞

 エースがピンチを迎えるたびにアルプス席の大応援団から何度も「銀二」コールが起きた。第89回選抜高校野球大会第7日の26日、福岡大大濠(福岡市)は2回戦で滋賀学園(滋賀)と対戦、延長十五回で1-1の引き分け、再試合となった。再三のサヨナラ負けの危機を切り抜け196球を投げて完投した三浦銀二投手(3年)に甲子園の応援団は「よく頑張った」と大きな拍手を送った。再試合は28日の第1試合に行う。

 一回裏、三浦投手はいきなり1死二、三塁のピンチを背負う。ここを1点でしのぐと野球部員の山内勇人さん(16)は「銀二さんの持ち味は、大崩れしないところ」と信頼を寄せた。

 その後、大濠は何度も好機をつくるが点が入らない。スタンド最上段では、応援指導部員3人が交代でえんじ色の大応援旗を持ち続けた。伊原海渡さん(16)は「必ず巻き返してくれるはず。応援を盛り上げる」。

 八回表1死一、二塁。4番東怜央(れお)一塁手(3年)の中前適時打で追いつく。応援団は「よっしゃー」の大歓声。東選手の甲子園初安打に父誠さん(41)は「ようやく出てほっとした」。母美穂さん(45)も「うれしい」と手をたたき、手元のスコアブックに赤線でヒットの印を書き込んだ。

 試合は1-1のまま延長戦へ。お互いにチャンスを迎えるが本塁は遠い。特に滋賀学園は延長十三回裏に2死一、三塁、十四回裏に2死満塁、十五回裏に2死三塁とサヨナラ勝ちの場面を何度もつくった。

 だが三浦投手は粘り、最後の打者を投飛に打ち取り試合終了。三浦投手の母礼子さん(48)は「いろんなことを考えず淡々と投げたと思う。素晴らしい」とねぎらった。「再試合は厳しいけどタフで負けず嫌いなので精いっぱい投げてくれるはず」と期待を込めた。

=2017/03/27付 西日本新聞朝刊=

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