「清宮選手倒したぞ!」 東海大福岡、8強入り

西日本新聞

 「清宮に勝ったぞ!」。第89回選抜高校野球大会第8日の27日、東海大福岡(宗像市)は優勝候補の早実を破り、春夏通じて初の甲子園ベスト8に進んだ。注目を集める清宮幸太郎選手をはじめ、大会有数のスラッガーを擁する早実。そのお株を奪うような東海打線の爆発に、スタンドは沸きに沸いた。

■猛打にスタンド沸く

 一回表、大歓声の中で迎えた清宮選手の初打席。安田大将(だいすけ)投手(3年)がサードフライに打ち取ると、東海スタンドは「よっしゃあ」と歓声が上がり、活気づいた。続く二回も無失点。安田投手と同じクラスの松石泰紀さん(17)は「安田は頑張っている。いけるかもしれない」。少しずつ期待が高まる。

 三回表、堅守を誇る東海に送球エラーが出て早実が1点を先取。「オッケー、切り替えて」。その裏、安打と四球で2死満塁のチャンス。4番打者、遠藤秀斗左翼手(3年)の走者一掃の三塁打で一気に逆転した。「もうハラハラして…良かった」。母あけみさん(51)は目に涙を浮かべた。

 四回表、2死一、二塁のピンチでは橋本尚樹遊撃手(3年)がレフトへ抜けそうなゴロを鮮やかにさばいた。母潤子さん(45)は「捕って当たり前。打って安田君を楽にしてあげて」。

 六回裏、東海打線は集中打で一挙5得点。途中出場でレフト前適時打を放った大鶴悠斗二塁手(3年)の活躍に、母和代さん(44)は「チームの雰囲気がとてもいい。楽しんでプレーしている」。この回を終わって8点をリードした。

 終盤は早実が猛反撃。七回から九回はヒット11本で7点を奪われた。八回は何とか3点にとどめたが、野球部員の林隼平さん(17)は「さすがに点を取ってくる。歓声もすごいし、甲子園は何が起こるか分からない」と気が気でない様子。

 九回も3点を奪われ、3点差。「みんなで、みんなで」。大声援が選手を後押しする。安田投手が最後の打者を一塁ゴロに打ち取った。「清宮を倒したー」。叫び声が上がった。

    ◇      ◇

■「活躍すごい」校内歓喜の渦

 宗像市の東海大福岡高では、サッカー部やバスケットボール部の生徒ら約100人が食堂でテレビ中継を見ながら声援を送った。早実に打ち勝ち、8強入りが決まると「やった」「すごい」と歓喜の輪が広がった。

 6安打を集めて5点を奪った六回は、得点のたびにメガホンを打ち鳴らす音が響き、お祭り騒ぎに。「早実って、優勝候補やろ。みんなすごい」。バスケットボール部3年の山口怜奈さん(17)は感激した様子。

 終盤の八、九回は手に汗握る展開。追加点を許し、追い上げられると悲鳴も。安田大将投手が最後の打者を打ち取ると、祈るような表情だった生徒の笑顔が一気にはじけた。

 サッカー部2年の川本侑磨さん(16)は「格好良すぎる。こんなに活躍するなんて、うらやましい」。準々決勝に向けて、同2年の古川龍星さん(16)は「今日みたいに粘り強く、接戦を勝ち抜いてほしい」と期待した。

=2017/03/28付 西日本新聞朝刊=

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