「十五回粘投した銀二のため」 福大大濠ナイン、再試合勝利

西日本新聞

 延長十五回まで1点に抑えたエースを勝たせられなかった。「今度は俺たちが助ける」。第89回選抜高校野球大会2回戦で28日、福岡大大濠(福岡市)が滋賀学園との再試合に5-3で快勝。中1日で疲れが見える三浦銀二投手(3年)をチーム一丸でもり立て、今度は9回で決着をつけた。

 「意地でも打つ」。5番打者の稲本侑星三塁手(2年)は試合前、気合をみなぎらせた。引き分けた前々日は6打数無安打、2併殺打。延長十二回には、普段は弱音を吐かない三浦投手がベンチで「きちー(きつい)」と漏らす姿を横目で見た。「踏ん張った三浦さんを救えなかった」と自分に腹が立った。

 野手全員が同じ思いだった。三浦投手がマッサージに出掛けた27日夜、宿舎で集まり「点を取って銀二に楽をさせるぞ」と誓った。

 再試合の一回、稲本選手は甘い球を強振。逆転の2点二塁打で勢いをつけた。

 2番の平野孝太朗右翼手(3年)も二回に適時打を放ち、フライを飛び込んで好捕。五回には10球粘って四球で出塁し、直後に古賀悠斗捕手(同)が勝ち越し2点本塁打を放った。

 試合後、古賀選手は「三浦の頑張りに応えられ、倍うれしいホームランになった」と喜んだ。三浦投手も「5点取ってやると言われていた」と約束を守ったチームメートに感謝した。エースを軸にがっちりまとまり、九州勢3校が進出した準々決勝に挑む。

=2017/03/29付 西日本新聞朝刊=

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