福大大濠、再試合制し8強 選手と一体スタンド歓喜

西日本新聞

 エースが2試合分を完投し、支える捕手は本塁打で援護-。第89回選抜高校野球大会第9日の28日、福岡大大濠(福岡市)は2回戦の引き分け再試合で滋賀学園(滋賀)を5-3で振り切り、8強入りした。26日の延長十五回と合わせて24回の激闘を制した選手たち。甲子園のアルプス席は「よくやった」「感動した」と勝利に酔いしれた。東海大福岡(宗像市)に続き、県勢は2校とも29日の準々決勝に進んだ。

 三浦銀二投手(3年)は初回、1点先制を許した。しかし味方はすぐに反撃。1死満塁から5番の稲本侑星三塁手(2年)の右中間を破る2点二塁打で逆転した。拳を振り上げながら野球部員の金井亮也さん(2年)は「これで試合の流れをつかめるのでは」とナインを鼓舞した。

 同点に追い付かれた後の二回裏、2死一、三塁で2番の平野孝太朗右翼手(3年)が左前適時打を放ち1点を勝ち越し。父孝二さん(54)は「2番打者らしい内野の間を抜くヒットだった」と笑顔を見せた。

 三浦投手は三、四回とも三者凡退に抑えた。野球部員の浜地真範(まさのり)さん(2年)は「今日の三浦さんは速球で押さず変化球をうまく使っている」と先輩のマウンドさばきを分析し、中盤以降にも期待した。

 滋賀学園も意地を見せる。五回表、3単打を集められ、3-3に再び追い付かれた。グラウンドと気持ちを一つにする大濠の応援団はエースの踏ん張りを信じ、手を合わせて見守った。

 五回裏、打撃陣が奮起。三浦投手とバッテリーを組む3番の古賀悠斗捕手(3年)が初球を狙い打ちし、左中間スタンドに2点本塁打をたたき込んだ。大きく揺れるスタンド。重苦しい雰囲気は一気に吹き飛び、応援団は誰もが勝利を確信した。

 三浦投手はその後は0点に抑え、試合を締めくくった。応援団は肩を組み、腕を振って校歌を大合唱した。

=2017/03/29付 西日本新聞朝刊=

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