開幕前日にオーダー通達 工藤監督異例の出陣

西日本スポーツ

 いざ、日本一奪回! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(53)が30日、就任3年目で初の白星発進に自信を見せた。31日のペナントレース開幕に備えてヤフオクドームで調整。練習開始前の円陣で開幕オーダーを読み上げる異例の演出でチームの士気を高めた。過去2年はいずれも黒星スタートだったが、デスパイネも加入し破壊力が増した2017年型打線で、まずはロッテを粉砕して勢いをつける。

 ■グラウンドで

 午後2時からの前日練習開始直前。ヤフオクドームの中堅付近に小さな輪ができた。その中央に、28日の全体練習前にナインへの訓示をしたばかりの工藤監督が立つ。「1番、……」。昨年までは試合当日に選手らに伝えてきたオーダーを前日に、しかも自らの口で力強く読み上げた。

 「(首脳陣)みんなが考えた中でベストな打順」

 自信満々の開幕オーダーを、異例ともいえる「前日通達」したのは日本一奪回に懸ける思いの表れだ。注目のクリーンアップは、オープン戦ラスト2試合で試した「柳田-内川-デスパイネ」で形成。開幕戦の相手、ロッテで昨季まで不動の4番だった助っ人を5番に配するだけで破壊力抜群だが、その後ろをオープン戦で3割7分の高打率を残した巧打の中村晃が務める。7番にはWBCでも勝負強さを見せた松田が構える豪華すぎる布陣で、開幕ダッシュを成功させる。

 ■破壊力は抜群

 相手に脅威を与えるメンバーだけでなく、しっかりした準備も整えた。指揮官は「落ち着いている。やることはすべてやり尽くしたと思っている」と、わずかな不安材料もないことを強調。昨秋、今春のキャンプで、選手らには厳しい練習を課してきた。4年目の上林が初めて開幕スタメンに名を連ねるなど若手の底上げにも成功。WBC組の内川、松田、デスパイネもオープン戦でそろって安打を放つなど、最高の状態で大事な開幕戦を迎える。

 三度目の正直で勢いをつける。工藤監督は就任1年目から2年連続で開幕戦は黒星。「(例年より)落ち着いている。冷めているわけじゃないよ。やるべきことはやってきたのであたふたしない」。昨季は日本ハムに大逆転で優勝をさらわれチャレンジャーの立場に変わったが、V逸後からの準備を根拠に、どっしりとした「横綱相撲」で今季を戦っていく構えだ。

 白星発進は狙うが、最終的に頂点に立つためにスタイルは変えない。今季もこれまで通り「カード勝ち越し」を最重要視する。「(選手も)2年やって分かっていると思う。優勝するためには当然、勝ち越しか3連勝。負け越し、負け越しじゃ優勝できない。それは理解してくれている」。覇権奪回へ、いざ出陣だ。 (倉成孝史)

=2017/03/31付 西日本スポーツ=

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