上林1号 内川先制弾!&連日V打!! 師弟そろい踏み

西日本スポーツ

 笑顔も強さも満開! 工藤ホークスが「師弟関係」にある2人の強打で開幕3連勝を飾った。ファンを歓喜させた7回の逆転劇。4年目の上林誠知外野手(21)が同点の1号ソロを放つと、内川聖一外野手(34)も勝ち越しの2点二塁打。自主トレで内川から指導を受けた上林はお立ち台で喜びをかみしめた。ヤフオクドームでの開幕3連勝は2014年以来。このまま「日本一イヤー」を再現だ。

■師匠にいじられ笑顔

 うまく笑えない。4番と守護神に挟まれてのお立ち台。内川にほっぺたをつままれ、緊張しっぱなしだった上林の顔にようやく笑みが浮かんだ。「初めて一緒に立てた。まさかこんな早く機会が来るとは。少しは恩返しができたかな」。21歳のヒーローの声はどこまでも初々しかった。

 1点を追う7回だった。「走者がいなかったら思い切り狙ったれ」。内川に声を掛けられ、左打席に入った。代打の長谷川勇が倒れ、1死無走者。4球目のカーブに反応した。「(カーブを)狙ってはいなかったけど、我慢して打てた。ポール際だったので入ってくれと…」。右翼席に届いたのを確認し、大きく手をたたいた。荒い息でベンチに戻ると、呼吸が整わないうちに、内川が勝ち越し打を放った。「師匠がやってくれました。決めてもらって最高です」。興奮が口を突いた。

 入団2年目、内川自主トレの門をたたいた。打撃のイロハを学び「やめるまでずっとついていく」と“永久弟子”を誓うほど信頼を寄せる。広島でのオープン戦を控えた3月25日夜、同じく自主トレメンバーの鈴木誠也(広島)と3人で焼き肉店に行った。WBCから帰国したばかりの侍2人を前に萎縮する自分がいた。「一人だけ代表ではない。入りたい気持ちが強くなった」と誓いを立てた。

■いつかは日本代表に

 試合で結果を重ねるしかなかった。初の開幕スタメンで安打を放ったにもかかわらず、翌日は2打席凡退後の7回に代打を送られた。相手は左投手だったとはいえ、自分の立場をあらためて痛感させられた。右膝に自打球を受け、医師から安静を告げられながらもオープン戦は強行出場。「うち(ホークス)は強いので気は抜けない」。そうしてつかみ取ったスタメンの座を誰にも譲りたくはなかった。

 激しいチーム内競争の“産物”ともいえる新鋭の一発から、逆転での開幕3連勝。工藤監督は「同点になって相手(ロッテ)を嫌だなという雰囲気にした」とたたえた。衝撃の逆転満塁プロ初アーチを放った2015年から2年ぶりの一発。「残り140試合、仕事ができるように。すごい選手ばかりなので陰でひっそり頑張りたい」。最強打線の9番で背番号「51」が輝く。 (小畑大悟)

▼王会長(上林の同点弾に)「だいぶ気が楽になったんじゃないかな。3試合で1本打ちゃ十分」

■「次も打ちたい」

 まな弟子の“ひと振り”を目に焼き付け、師匠が貫禄の打撃で勝利に結びつけた。7回2死一、二塁の好機で、内川が左中間を破る2点二塁打。連日のV打に「どんな場面でもヒットはヒットだけど、こういう場面で次も打てるように常に準備をしたい」と、4番の責任感をにじませた。2回は、左中間テラス席へ今季チーム1号となる先制本塁打。「誰か早く(チーム1号を)打てよ、と思っていたんですけどね」と笑顔で本音を明かしたが、自主トレの門下生より先にマークしたことで面目は保った。開幕3連戦で5安打、1本塁打、4打点。上々のスタートを切り、通算2000安打まで2桁台の99本とした。

◆3年ぶり開幕3連勝

 ホークスの開幕3連勝は、秋山監督が率いて本拠地でロッテを3連破した2014年以来。球団記録は南海時代の1955年の開幕10連勝で、最終成績はプロ野球記録のシーズン99勝(41敗3分け)で優勝。89年の福岡移転後は、王監督が率いた福岡ダイエー時代の2002年の開幕6連勝で、最終成績はシーズン73勝(65敗2分け)で近鉄と同率2位だった。

=2017/04/03付 西日本スポーツ=

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