東浜で6戦連続… 6回持たない先発陣

西日本スポーツ

 波に乗れない工藤ホークスが3位に転落だ。東浜巨投手(26)が得意のメットライフドームで自身初黒星。開幕前に「豪華」と形容された先発ローテ6人がこの6連戦では全員6回未満で降板した。チームは昨年Bクラスの楽天、西武を相手に2カード連続で負け越し、今季初の連敗。V候補筆頭がもたつく間にパ・リーグは楽天が首位、オリックスが単独2位に浮上した。これは春の珍事か、それとも…。

 一発が出れば逆転の状況まで持ち込んだ最終回の反撃も、及ばなかった。今季初の連敗で2カード連続負け越し。カード勝ち越しを最重要視する工藤監督は、足取り重くメットライフドーム名物108段の階段を上った。自慢の打線がここ2試合で計3得点。点を取れなければ勝利が遠のくことは間違いないが、それ以上に、先発陣のふがいなさが指揮官の表情を厳しくさせた。

 「そうだね…。ボールの走りは悪くないんだけどね…。次に、期待しましょう」

 指揮官の期待を、「チルドレン」の東浜が得意のマウンドで裏切った。昨年はメットライフドームで3試合に先発し3勝0敗。通算でも救援登板を含め5試合で無敗を誇っていたが、初回に先頭秋山の安打から簡単に先制点を奪われた。2回も先頭のメヒアに高めの直球を完璧に捉えられ、左中間最深部まで運ばれるソロを被弾。3回以降は立ち直ったかに思えたが6回にも2点を失い、5回1/3で降板となった。

 「先頭打者の出塁がすべて失点につながってしまった。攻撃のリズムをつくれず、野手に迷惑をかけて申し訳ないです…」

 東浜の言葉通り、先発のリズムが打線の不調に影響しているのか、逆に打線の援護がないから投手陣が波に乗れないのかはわからない。ただ、自慢の強力先発陣が額面通りに働けていないことは明らかだ。4日からの6連戦で、先発陣はすべて6回未満で降板。6試合平均で先発陣は4・56回しか投げられていない。12球団でも最も激しい競争を勝ち抜いた「えりすぐりの6人」が、いきなり救援陣に負担をかける状況となっている。

 開幕3連勝を飾り、2カード目で対戦する楽天が待つ仙台に入る際に、工藤監督は「(シーズンで)40完投はしてほしい。40といっても多くはない。1人が6回か7回すればいいんだから」と話していた。特に昨季は後半に大失速しただけに、長丁場を見据えて余力を残しておきたいのは偽らざる本音だ。開幕カードでつくった貯金は1まで減った。「さあ切り替えて、札幌からいきましょう」。昨季煮え湯を飲まされた王者が待つ北の大地から、もう一度立て直すしかない。 (倉成孝史)

◆3季ぶり敵地西武3連戦負け越し

 ソフトバンクが2011年から6年連続勝ち越し中の西武を相手に今季最初の3連戦で負け越した。このカードの負け越しは昨年8月16、18日に変則2連戦の●●があるが、3連戦負け越しは2015年4月24~26日(ヤフオクドーム)の△●●以来。西武本拠地での3連戦負け越しは14年9月19~21日の●●○以来となった。

=2017/04/10付 西日本スポーツ=

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