ドラ1伝統? 純平もプロ第1打者に被弾 4失点でも5奪三振、全てが勉強

西日本スポーツ

 千里の道も一歩からだ。期待を一身に背負うドラフト1位の右腕が、プロの洗礼をたっぷり受けながら第一歩を踏み出した。「結果的にはしっかり打たれたけど、たくさん勉強させてもらった」。2発を食らった一方で5奪三振。その全てが「勉強」だった。

 0-5の6回に登板。T-岡田に4球目の真っすぐを右翼テラス席へと運ばれた。初登板、第1打者に被弾。プロ野球72人目の不名誉なスタートは昨年の松本裕と重なる。ホークスでは過去に大隣、巽も経験したドラフト1位の“伝統”だったのかもしれない。

 「ちょっと(球が)甘かったと思う。本塁打を打たれたのも一つの勉強。走者を出したけど1点に抑えられたのは良かった」

 ■最速150キロ

 いきなりの被弾にも気を落とさないのがドラフト1位の証しだ。1死一、三塁のピンチで小田、駿太にいずれも直球を投げ込み空振り三振。7回の安達、武田まで4者連続の奪三振をマークした。最速は150キロを計測し、恐れずに内角も攻めた。この姿を見た工藤監督も「相手のインサイドにしっかり投げ切れるのは良かった」と評価した。

 熊本地震から1年で募金活動や黙とうがあった。1年前、できたばかりの筑後の寮で経験したことのない揺れにおびえ、熊本県出身の中村晨の部屋に身を寄せた。地元を心配する同期の姿を見てプロ野球選手としての使命を考えた。「人々を楽しませられる存在にならないといけない」。新人の昨季は12球団のドラフト1位で唯一、1軍出場がなかった。大きく羽ばたこうとの決意を込めて臨む2年目は始まったばかりだ。

 和田の登録抹消に伴う昇格は期間限定とみられていたが、武田の離脱もありチャンスは増えた。「ここがスタートの気持ちで、勉強したことを生かして次は抑えたい」。3回4失点。ほろ苦さとともに本格的なプロ人生が始まった。 (小畑大悟)

   ◇    ◇

 高橋奈穂子さん(高橋の母。岐阜市の自宅でテレビ観戦)「オープン戦の登板より、緊張はしていないように見えた。伸び伸びと、自分の力を出せるように頑張ってほしい」

=2017/04/15付 西日本スポーツ=

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