デスパ目覚め弾に光 緩い球打つ特訓実った 博多弁も準備

西日本スポーツ

■オリに6-7

 エンジンがかからない工藤ホークスにやっと光が差し込んだ。新大砲のアルフレド・デスパイネ外野手(30)が一時逆転となる今季1号アーチをかっ飛ばした。開幕54打席目での快音で楽になったのか、1点差に追い上げた9回にはタイムリーを放つなど移籍後最多の3打点。4カード連続負け越しと波に乗れないチームの中で、WBCキューバ代表が“春眠”からお目覚めだ。

■一時逆転2ラン

 背番号と同じ54打席目だった。デスパイネが待望の“虹”をかけた。開幕14試合目。難産の末、右中間席に移籍第1号を届けた。「とりあえず1本出てホッとしている。まだまだチームに迷惑をかけているので、もっと打ちたい」。キューバの大砲は、憎めない顔に小さな笑みをたたえた。

 一時逆転となった3回2死二塁からの2ラン。左腕コークのチェンジアップをひと振りで仕留めた。「動く球が多かったので狙っていた」。大きな体を揺らしてダイヤモンドを回ると、出迎えた仲間たちとハイタッチで喜びを分かち合った。

 「調子は上がってきている。(打撃コーチの)タチバナさんにアドバイスをもらって、課題を修正しながら状態を上げていきたい」。三顧の礼で迎えられながら、試合前までノーアーチの1打点。精彩を欠いた。キューバ代表の4番で3本塁打を放ったWBCの疲労に加えて、開幕から遠征が続く日程に調子が上がらなかった。試合では相手バッテリーにカーブを有効に使われてタイミングを崩された。

■通算「54」号+1

 札幌からの移動ゲームとなった14日の試合前練習。グラウンドに姿を見せず、室内にこもった。通算54本塁打を放ったロッテ時代から勝手知ったる立花打撃コーチと緩い球を打つ練習を繰り返していた。忘れていた「間」を取り戻すための特訓。やっと実を結んだ。

 一発だけでは終わらなかったのも収穫となった。3点を追う9回。侍ジャパンのリリーバー平野を攻め立てた。1死から柳田、内川の連打で一、三塁とお膳立てされ、左前適時打で応えた。「9回は大事な回。相手のクローザーが出てきて、何とか逆転したかった。ホームランよりつないでいければ、逆転できるのではないかと打席に入った」。1点差で敗れたが、土俵際での粘りは意味がある。

 手痛い4連敗に変わりはない。それでも打線は15安打を放ち、新助っ人が目覚めの1号をマークした。松田から助言され、お立ち台ではロッテ時代に好評だったという「デスパい~ね!」のパフォーマンスを改め、福岡仕様の「デスパいいバイ!」を準備している。場所を鹿児島に移して戦う16日も快音の予感。覚え立ての博多弁とともに完全復調を宣言する。 (小畑大悟)

=2017/04/16付 西日本スポーツ=

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