若タカの「今」に迫る「1推し!! ワンダホー!」初回は上林ロングインタビュー

西日本スポーツ

 分厚いレギュラー陣に割って入る若手選手の「今」に迫るコーナー「1(イチ)推し!! ワンダホー!」がスタート。第1回はプロ4年目の今季、初めて開幕1軍入りし、開幕スタメンにも名を連ねた上林誠知外野手(21)を直撃する。大チャンスを逸した失意の昨季がバネ。先輩内川らの教えも胸に、過去を振り返らず「無」の境地から一歩ずつ前進を続けてきた、この春までを語ってもらった。

 -開幕14試合で11試合に先発。ここまでの実感は。

 「以前は相手投手を上に見ていたというか。その時点で結構、負けてた部分はある。それがなくなってはきてるかなと。結果は別として、気持ちの面で」

 -気後れしていない。

 「年数を重ねたこともありますし、オープン戦で少し打った(2本塁打)ことも大きいかなと。今年に限っては、キャンプ中に、こうしておけば大丈夫というのがあったと思う。それで試合に入っても、悩みとかもなかったですし」

 -なぜそうなったか。

 「去年はこうしておけば大丈夫、というのがなかった。去年は、いろいろ考えさせられた年でした」

 -昨春キャンプから期待されつつ開幕1軍を逃し、1軍出場も伸びなかった。

 「競争の中で、自分を優先的に出してくれてるのも分かってた。応えられなかったことは本当に申し訳なかった。今年になって思うのは…。その前の年(一昨年)にちょっと良くて、そこで次の年に何か変えたかというと、変えてない。そのままいけば、ある程度、結果が残せるんじゃないかという考えがあった」

 -実際は違った。

 「キャンプの練習の時点でダメだなと思ってたんです。打撃練習してて分かる。打ってて気持ちよくない。しっくりきてない。フォームも、スイングも」

 白紙になった後 ウチさんからアドバイス

 -修正が難しかった。

 「前の年の映像を見たりして。過去に戻ろうとしたのが多分、いけなかった。その考え方はダメだと分かってたはずなんです。イチローさん(マーリンズ)だって、毎年フォームも変わってる。ウチ(内川)さんもそう。変わっていかなきゃいけないのは分かってても、実際に打てないとなると…」

 -昨季は試行錯誤した。

 「いろいろです。結局、何も納得せずにシーズンが終わって。自主トレの前に、白紙にしようと」

 -白紙とは。

 「もう『無』です(笑)。楽なところで構えて。それでいいやと思って。自主トレの最初から良くはなくて、途中からですね。ウチさんにアドバイスをもらって。打ってるときに、実際に体をガッとつかんで、動かしてもらって」

 -大幅な体重増もした。

 「去年、大谷さん(日本ハム)がすごく体をデカくしたじゃないですか。成績も良かった。それとダルビッシュさん(レンジャーズ)が話してる動画とか、いろいろ見て。やっぱり活躍してる選手は体、大きくなってるもんなとは思ってた。まずは、そこを変えてみようかなと思って」

 活躍している選手 体大きくなっているそこを変えようと

 -脚力も売りだと思うが、体重を増やす怖さは。

 「いや、ギータ(柳田)さんに聞いても『鍛えて速くなった』と。そういう話もいろいろ聞けて、そこまで心配はしてなかったですね。実際、遅くなってないし」

 -自主トレには昨年大ブレークした鈴木(広島)も参加していた。

 「お互い頑張るぞ、みたいな関係だったと思うんですけど、誠也さんだけ(昨季)ブワーッといって。素直にすごいなと思ってたんですけど、やっぱり悔しい思いの方を、ずっと強く持ってた。ウチさんにも申し訳ないですし」

 -今年1月の自主トレで鈴木に変化を感じたか。

 「すごくなってました。体つきも、飛距離も。でも一緒にやってて、驚くほどの差は感じてなくて」

 -今年はそこから着実にステップを踏んできた。

 「ウチさんには『去年はスタートダッシュに失敗したから、そのままズルズルいっちゃったよな』って言われてて。ずっと、今年はスタートダッシュしてやる、って思いでした」

 -春季キャンプの紅白戦、オープン戦でもチーム1号を放った。

 「自主トレからキャンプ、シート打撃、紅白戦、オープン戦…。次のステップに行く前までは不安でした。開幕1軍に入れたのも、初めてだったし良かったですけど、やっぱり試合の前は不安です」

 -開幕後、これまで手応えを感じた打席は。

 「西武戦(9日)ですね。ウルフからの左中間(二塁打)。この日は内容は全部、良かったんですけど。早く始動できて、打球が飛んでるとこもいい。初球、外のツーシームだったと思うんですけど、狙った球を狙った通り打てたんで」

 -現状の成績について。

 「もっと打てるという思いはある。9番を打たせてもらったり、いろいろ、気を使ってもらってる部分もあると思う。期待を裏切りたいですよね、いい意味で。ハセ(長谷川勇)さんのようなすごいバッターもいる中で、試合に出てることを忘れちゃいけない」

 -充実の年にしたい。

 「なんだかんだでアッという間だと思うんです。無駄にしないように。まずオールスター休みの頃までは、とにかく突っ走って、という感じですね」

=2017/04/18付 西日本スポーツ=

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