川崎11年ぶりの“古巣” 強風下の雁の巣でも無難に左翼

西日本スポーツ

 米球界から6年ぶりに復帰し、ファーム調整を続けている川崎宗則内野手(35)が23日、思い出の場所で臨戦態勢への突入を宣言した。ウエスタン・阪神戦(雁の巣)に1番左翼でスタメン出場。若手時代に汗を流したファームの前本拠地で3打数1安打をマークした試合後、1軍昇格を見据え「いつ声が掛かっても、いつでもいけますという準備をしとこうかなと思います」と決意を述べた。

 四方から「ムネリン」と声が飛んだ。ここも古巣。かつて汗した雁の巣で今は年1度、試合がある。好天の日曜。来場者多数で右翼芝生席が開放され、それも通常は右中間までのところが、バックスクリーンまで広がった。観衆2166人は球場最多となった。

 「本当にここでバット振ったし、ゴロも受けた。それが思い出された。苦い思い出も。楽しい思い出はない気がする。でも時間がたって来てみるといいものもあるね。懐かしい感じ。また風景が違う。自分のメンタル(の変化)だと思う」

 1試合の休養を挟み、3度目の左翼。強風下で6回を無難に守った。「結構ビビった、今日の風は。自信になった。井出(2軍外野守備走塁)コーチのおかげ」。感謝しておいて、前方の打球に滑り込んだ初回の好捕に「センス抜群じゃないとできない。格好よかった。ビッグプレー。あれで勝ったようなもんと決めつけてる」と自ら絶賛だ。

 同球場での2軍公式戦出場は、2006年WBCで右肘を痛め、1軍復帰を目指していた4月9日広島戦以来。打っては初回に敵失から先制得点し、2回1死一塁で右前打を放った。「振り切った分、いい打球」。再び敵失も誘い追加点を演出。1四球を選び打率は4割8分3厘となった。

 前夜は球団のとりなしで新人田中ら若手5選手と、ヤフオクドームで1軍ナイターを観戦。「みんなで風船飛ばして。息子を遊園地に連れてってる感じ。彼らがすごく、ここでプレーしたいと…ハッピーホルモンがもんもん出て、いいなぁと。オッサンになったなと。いろんな話もできて楽しかった」と活力にした。

 次は敵地で中日3連戦に臨む。「体調を整えて、いつ声がかかっても、いつでもいけますという準備をしとこうかなと。もう2、3週間たった。いつ何が起きてもいいような状況。しっかり準備、心の準備をしていきたい」。フル出場にこだわらず「5月2日までには」としている昇格目標へ最終調整。「風船飛ばせないのか、もう。飛ばしちゃろうかな、フィールドでも。ポケットに入れて」と笑った。 (森 淳)

=2017/04/24付 西日本スポーツ=

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