カイから上位へ打線一丸 ホークス北九州“連勝”

西日本スポーツ

 今季も北九州が熱い! 工藤ホークスが先発全員の14安打で逆転勝ちし、連敗を2で止めた。3点を追う3回にスタメンマスクの9番甲斐が日本ハム高梨から反撃のタイムリー。その後も犠打や安打でつないだ24歳の奮闘に応え、柳田ら上位打線も次々と快音を響かせた。2011年から1分けを挟んで8連敗した北九州市民球場では昨年7月から2連勝。もう「鬼門」なんて呼ばせません。

 ■9番が2安打1犠打

 北九州のお立ち台に打の役者が並んだ。決勝犠飛の中村晃に2打点の柳田。柳田がマイク越しに言う。5回の同点右前打は「若い選手がチャンスをつくってくれた。自分もがむしゃらに思い切っていった」。6回の中前適時打には「甲斐がすごく気持ちのこもったヒット打ってたんで、真似していきました」と続けた。

 「9番捕手」の甲斐。昨季からバットを拳一つ短く握り、今春から打席でホームプレート寄りギリギリに立つ。柳田の目に「食らいついていた」ところがまぶしく映った。今季は千賀と東浜とバッテリーを組む24歳は、2安打1犠打と打席でも逆転勝利を演出した。

 序盤の3点差を今季2度目の先発全員安打、6試合ぶりの2桁14安打でひっくり返した。工藤監督も「(甲斐)拓也がいい働きをしてくれた。打たれた責任を感じてたところもあったかもしれない。しっかりつないで得点にしてくれた。非常に頑張ってくれた」と褒めるばかりだった。

 伏兵松本の一発で3点を先制された直後の3回。先頭の上林が二塁打を放つと、指揮官は続く甲斐に打たせた。「最初、(送りバントも)考えたけど、拓也なら逆方向も練習してたし、バッティングの調子も良かったので。そこに懸けた」と明かした。

 結果は適時打。甲斐は「自分にできることをやるだけ」という意識で、見逃せばボールかという高梨の低め直球を中前に落とした。「何とかしたいという気持ちで、みんなに火が付いたのは良かった。上林、拓也の一打で(主力も)俺たちが、とね」。工藤監督の言う「みんなのスイッチが入った」のはここだった。

 5回は四球の上林を甲斐がバントで進め、同点に追いつき高梨をKO。今宮から内川までチーム7試合ぶりの3連打だった。6回は甲斐が3番手の谷元のボール気味のフォークを中前へしぶとく運び、1死一、三塁として中村晃の左犠飛につなげた。

 ■働きつながり貯金1

 お膳立てする者、決める者と各自の働きが連なり連敗は止まった。試合前の雨予報もどこかへ吹き飛び、ホークスは再び貯金1。若手への称賛にも、甲斐は「そう言ってもらえて…。期待に応えられるようにやっていきたい」と背筋を伸ばす。9回にサファテと組むマスクを任されるのはまだ先。「緊張感、ありますよ。気持ちも開幕の頃と変わってないです」。突き上げる力がチームの「揚力」を生む。 (森 淳)

   ◇    ◇

 中村晃(同点の6回1死一、三塁で勝ち越しの左犠飛)「みんながつないだチャンス。最低限の仕事ができたかなと。逆転できて勢いがつく試合だったと思う」

=2017/04/26付 西日本スポーツ=

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