柳田不在響き、3位浮上また失敗 工藤監督に危機感、チームバス乗らず会議延長

西日本スポーツ

 3位浮上また失敗-。デーゲームで西武が敗れ、引き分けでも3位再浮上という状況で工藤ホークスが手痛い黒星だ。復刻ユニホームに身を包んだ「いてまえ打線」に先発摂津がどつかれて3回6失点で今季初黒星。28日のオリックス戦で死球を受けた柳田が欠場する中、川崎が初打点を挙げ、9回には3点を奪って反撃したが、一難去ってまた一難。どうなるホークス!?

 ■就任後初居残り

 京セラドーム大阪の駐車場から、重苦しい空気に包まれたバスが宿舎へ向けて出発した。試合終了後30分が経過していたが、工藤監督は乗車していない。首脳陣会議終了後から約15分間、監督室で倉野投手統括コーチと話し込んだ。ビジターで指揮官がチームバスを先に出発させてまで、球場に残ったのは就任3年目で初。まだ4月だが、チームを包む危機感がそこに現れていた。

 「9回はいい攻撃ができた。明日につながる」。同コーチとタクシーに乗り込む際、工藤監督は努めて前を向いた。大量5点ビハインドで迎えた最終回。内川が粘り強く選んだ四球や、デスパイネの2点二塁打など、チーム一丸の攻撃で2点差に迫った。だが、なおも2死二、三塁と一打同点の好機で中村晃が凡退。先に西武が敗れていたため、引き分けでも3位浮上だったが、同じ状況だった27日に続き、失敗した。

 ■勢いに乗れず…

 どうしても、勢いに乗れない。前日28日には、1軍昇格した川崎の日本球界復帰初安打を足掛かりに勝利。試合後に指揮官は「チームの厚みもさらに強くなる」と、チームを強烈に勢いづかせてくれそうな「起爆剤」の合流を喜んだ。だが、その後にすぐ続いたのは「ちょっとギータ(柳田)が心配だけど…」という元気のない言葉。死球を受け途中交代した柳田の状態を、祈るように思いやった。

 この日、グラウンドに姿を現した柳田は、練習は実施せず、ベンチ入りのみで、試合は欠場。ここまで4本塁打を放つだけでなく、4割7分6厘の高出塁率を誇っている男の不在は、額面通り打線の勢いを欠いた。代役の3番には、先発時は4戦連続安打中だった明石が起用されたが、初回1死一塁で二ゴロに倒れると、7回の得点機でも凡退。好調とはいえ、プロ14年目で初となる打順は荷が重すぎた。

 柳田の30日の出場は当日の状態を見て判断されるが、試合後に本人が「(患部は)まだ痛い」と話すなど、強行出場がさらなる長期離脱にもつながりかねない。投打で故障者や負傷者が続いており「ムネリンフィーバー」でも、現状打破が簡単ではない状況。地道に、目の前の白星を全力で奪いにいくしかない。 (倉成孝史)

=2017/04/30付 西日本スポーツ=

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