川崎命名「モンスター上林」 2日で3発10打点

西日本スポーツ

 「モンスター」覚醒! 上林誠知外野手(21)が特大の5号満塁弾を放った。2日の甲斐に続く逆転のグランドスラム。この2試合で「3発10打点」の暴れっぷりに川崎も「すごいモンスター」と驚きを隠せない。チームは3カード連続の勝ち越しを決め、貯金は今季最多の4となった。波に乗れなかった工藤ホークスの5月攻勢が始まった。

 ■絶好調10試合連続安打

 どんたくに沸く福博の街をド派手な一発で盛り上げた。祭りの主役は上林。逆転のグランドスラムで白星を呼んだ。連日のお立ち台で「出来過ぎですね。明日、けがしないように頑張ります」といたずらっぽく笑った。2日で計3発10打点と「神ってる」活躍だ。

 2点を追う4回2死満塁。直前で松田が三振に倒れ、2日の光景とシンクロした。自身の三振直後に甲斐の満塁弾。「自分が三振して(甲斐)拓也さんがカバーしてくれた。今日は自分が絶対に打ってやろうと思った」。追い込まれながら高橋光の内角高め直球を捉え、右翼席中段に運んだ。

 一昨年のプロ1号も逆転満塁弾。「あのときも入ったと思ったけど速く走った。今日はゆっくり走れたのが違いかな」。1学年下の高橋光は18U(18歳以下)ワールドカップ日本代表のチームメート。2日の試合前「打たないでくださいよ」と先制“口撃”に出た右腕に対し「フォークがあるからな」と揺さぶりをかけた。オープン戦で2三振を喫していたが「準備できていた」と本番で仕留めた。

 4月18日のロッテ戦で3打席凡退した後、代打を送られた。打率2割を切り、19、20日のロッテ戦は出場機会なし。そんな厳しい状況をバットで乗り越えた。22日、途中出場で得た打席で二塁打を放つと、ここまで10試合連続安打。5月の「神モード」に突入した。

 高卒4年目の大ブレークは、昨季一躍スターとなった元祖「神ってる」の鈴木(広島)と同じ。1学年上でともに内川の自主トレメンバー。上林が「同じにおいがする」と自身を重ねる鈴木から「いいときの動画は見ない方がいい。毎年変わった方がいい」と助言を受けた。その言葉に共感。「変化」を受け入れる。

 ■3カード連続勝ち越し

 6回2死一、三塁でワンバウンドしそうなフォークを中前へ。「追い込まれて何とか粘ろうと。あんな安打を打てたら率も上がってくる」。これで一時的に打率3割に乗せたが、「もっと打っていてもおかしくない」と満足しない。

 2日の9番甲斐、この日は8番上林と下位打線の2試合連続の逆転満塁弾で快勝した。3カード連続の勝ち越しで貯金も今季最多の4。工藤監督も「1面は決まったようなもので良かったね」とご機嫌だ。上林は「上位(打線)の先輩はすごい人ばかり。自分は陰で頑張りたい」とニヤリ。1番から9番までもはや隙なし。5月反攻が始まった。 (小畑大悟)

=2017/05/04付 西日本スポーツ=

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ