上林、金子撃ちで.315 ファン投票初日、球宴へ猛アピール

西日本スポーツ

■6回一時同点打

 ファイティングポーズは崩さなかった。先発の千賀がわずか9球でアクシデント降板。マウンドには相手エースの金子が立ちはだかる。どんなに不利な状況下でも、売り出し中の上林は集中していた。1点を追う6回2死一、二塁。高めのチェンジアップを狙い打ちし、右翼線を破る同点の適時二塁打を放った。

 「待っていたボールを積極的にいけた結果。負けていたのでまず追いつけて良かったし、チャンスで打てた。いい安打だった」

 チャンスでの一本。それが今の課題でもある。規定打席到達が目前の打率は3割1分5厘とリーグ“隠れ9位”の高水準だが、得点圏打率は2割7厘。藤本打撃コーチは「クイックに対応できていない。だから監督にも打順を変えないようにお願いしている」と説明する。長打力もあり、上位を打つ資質も備えるが、現時点では8番に座り続けるしかない理由がある。

 それでも、今は全ての安打を自信に成長していくしかない。この日は3回先頭でも中前打。9日に続き金子から2試合連続でマルチ安打だ。「相性がいいかは分からないけど、自信にはなる。最後の打席以外は内容的にも良かった。いいイメージだったので前回と変えずに、狙い球を絞っていけた」とうなずいた。

 球宴ファン投票では4年目で初めてノミネートされた。投票初日に2安打と幸先いいスタートで、本番の出場へ向けてファンの期待も膨らむ。「意識はしていませんが結果を残し続けていければ。打たなきゃ(打率が)減っていっちゃう。最低でも1日1本は打ちたい」と力を込めた。

 千賀の緊急降板という開始早々の“ハンディ”を背負いながらも、打線は2度追いついた。2試合連続完投(4月14日は完封)を許していた金子に対し、毎回走者を出し7回で引きずり降ろした。簡単には引き下がらない。若き8番打者を含め、相手エースに対して見せた粘りは次戦へとつながるはずだ。 (小畑大悟)

=2017/05/17付 西日本スポーツ=

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