9回2死で降臨!! 逆転サヨナラ2号2ラン 「福の神」が救った!!

西日本スポーツ

 土壇場で舞い降りた「福の神」が工藤ホークスを救った。5-6の9回2死一塁、代走で途中出場の福田秀平外野手(28)が2号逆転2ラン。プロ通算7本目のアーチが11年目で初のサヨナラ打となり、ナインも笑顔で祝福した。今季最大4点差からの逆転勝ちを完成させ、首位楽天とのゲーム差が再び2・5に開く危機を救う千金弾。みんなが笑った1勝で、貯金は再び今季最多の18となった。

■プロ11年目で初殊勲打

 ナインがつくった歓喜の輪にとびきりの笑顔で飛び込んだ。勝負を決めた11年目で初のサヨナラ打。逆転2ランを放った福田が大歓声の中でダイヤモンドを一周すると、チームメートの笑顔が広がっていた。「最高にうれしい。みんなが笑顔でいてくれて、僕も笑顔になった。ずっと見ている側だったので自分が打つとは。本当に打てて良かったです」と笑った。

 1点を追う9回、2死一塁まで追い詰められた。8回に代走で出場した福田のこの日初打席。次打者は松田だ。「後ろにつなごうという意識だった」。守護神増田の4球目。真ん中に入ってきたスライダーを迷いなく振り抜いた。「打った瞬間に入ると思った」という右翼席への打球を見届けるまでもなく、場内の興奮は最高潮に達した。

 「いつもいい準備はできている。自分のできることをやってやろうと」。開幕から1軍にいる今季の出場は41試合だが先発は3試合のみ。代走、守備固め、時に代打とスーパーサブとして重宝されている。米国に渡る前から師と仰いでいた川崎に「試合でどう力を発揮できるか」と声を掛けられ、準備に余念がない。

 もちろん控えに甘んじるつもりもない。打撃強化に力を注ぎ、今季から中村晃を参考にバットをモデルチェンジ。重心を従来より先に置き、よりヘッドを利かせるようにした。「すごく手応えを感じている」。打席数はこの試合を含め32と少ないが必死に食らいつき最高の結果を出した。サヨナラの記憶をたどると「高3の春に逆転満塁本塁打を打って以来」と11年前を思い出し笑みを浮かべた。

 最大4点差をひっくり返し、今季4度目のサヨナラ勝ちが伏兵の一発で完成した。工藤監督も「じゃあ皆さん書くこと決まってますからね。しっかり書いてください。お疲れさまでした」と上機嫌だ。“V3”で交流戦を終え、リーグ戦再開カードを瀬戸際で勝ち越しにしたのだから、当然のように笑顔になる。

■「いい準備できている」

 「この日は一生忘れられない」と感激する福田にチームメートはオチも用意していた。試合後、スマートフォンのLINEに約220通ものメッセージ。実はこれはナインがしくんだ悪巧みで、200通ほどはチームメートが送ったものだった。愛すべきいじられキャラの周りに広がった大爆笑の輪。笑顔の似合うヒーローが最後にみんなを笑顔にした。 (小畑大悟)

 川崎(福田の逆転サヨナラ弾に)「カブスの優勝より鳥肌が立った。涙、出そうだった。助言した? とんでもない。自分の力だよ。いつもの努力の成果。僕のおかげなんて、100パーセントしかない」

 王球団会長(福田について)「見事なホームランだった。大谷(日本ハム)からも打ったりしているしね。最高の場面で出たね」

■福田「HRボール返して~」

 福田がホームランボールの返却を熱望した。ヤフオクドームの右翼席に運んだ劇弾の記念球は試合後も手元に戻ってきておらず、自身初のサヨナラ打だけに「これからの励みとしてとっておきたい」と望んだ。自身のサイングッズとの交換を申し出るつもりだ。

=2017/06/26付 西日本スポーツ=

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ