石川2戦連続7回1安打 6回まで計12イニング連続無安打

西日本スポーツ

 惜しいノーノー! ソフトバンクの石川柊太投手(25)が7回無失点の快投を演じた。7回1死まで無安打投球で猛牛打線をねじ伏せ、4勝目を飾った。前回登板を合わせ12回連続無安打と“圧投”している。白地に赤のストライプを施した「1(ワン)ダホー!ストライプ2017」ユニホーム初見参で白星。首位取りはならなかったが、3連勝で両リーグ最速の50勝に到達し、今季最多の貯金23とした。

 ■「柔よく」4勝目

 本拠地に大記録の予感さえ漂い始めた。7回1死。ノーヒットノーランの快投を続けていた石川が、小谷野に左前打を浴びた。だが初安打に気落ちしたのは周囲だけ。「全然意識していない。勝ちにつながる投球ができればと思っていた」。四球で一、二塁としてからT-岡田、中島を打ち取った。ジャスト100球。この回限りで降板し、2試合続けて全く同じ7回1安打無失点で4勝目をつかんだ。

 12三振を奪った6月27日の日本ハム戦が「剛」なら、この日は「柔」で制した。「真っすぐがあまりいっていなかった」。自慢の直球は150キロ超えが4球のみ。中盤以降は140キロ台半ばがほとんどだった。「打者が早めに振ってきていたので1球で仕留められるように初球から低めに投げた」。5奪三振にとどまったが、アウトを重ねた。

 そこにはイメージ戦略も功を奏した。「前回の投球を見て対応してくる」。オリックス打線には三振の山を築く「剛」の映像が植え付けられていると見た。追い込まれる前に振ってくる積極打法を逆手に取った。前回は初回に1安打を許した後、6イニング連続無安打で降板。この日も6回まで無安打。試合またぎで12イニング連続無安打と“合わせ技のノーヒットノーラン”という快投を見せつけた。

 交流戦で先発転向し、5試合で4勝1敗、防御率1・42と抜群の安定感を誇る。「暑いのは苦手なので」と笑うが、夏場対策はぬかりない。昨年までは夏風邪予防にと就寝時に冷房を消していたが、今年は「逆効果という話を聞いた。グラウンド以外で体力を消耗しないように」と付けたまま寝ている。さらに枕元には快眠効果があるとされるヒノキのアロマ。背中などに貼る湿布の頻度も増やした。全ては「寝ているときでもどれだけ次の登板への準備ができるか」に通じる。

 ホークスでは1リーグ時代の1943年の別所昭(毅彦)までさかのぼるノーヒットノーランはならなかったが、工藤監督も「素晴らしかった。できるものならやらせてあげたいという思いはある」と褒めちぎった。石川は「意識はしてないけど、(試合の)最初はノーヒットノーランを目指している。だけど、ノーヒットだからって気にしていない。矛盾してますね」と笑った。

 鷹の祭典用ユニホームの初戦を飾ったが、首位楽天も勝ったためマイナス0・5ゲーム差のまま。ローテ順だと次週は楽天戦。剛、柔使い分ける育成の新星が、存在感を増している。 (小畑大悟)

   ◇    ◇

 王会長「(先発の)石川が良かったね。(7回1死まで無安打で)惜しかったけど、またチャンスはある。松田がドカンとね。3ランは大きいね。1点しかなかったら(石川も)しんどかっただろうけど」

=2017/07/05付 西日本スポーツ=

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