柳田打撃3冠も十分 難敵金子撃ち「完璧」

西日本スポーツ

 フォロースイングの形のまま、柳田はしばし余韻を味わった。5回、今宮の一打で同点とし、なお2死一塁。外角を狙った金子のスライダーが真ん中に入ってくる。「自分のスイングで完璧に捉えられました」。スタンドイン間違いなしの大飛球。バックスクリーンの右、中段まで飛ばした。再びリーグトップに立つ21号で景色を一変させた。

 初回の先制打も柳田だった。1死二塁から右前打。バットの先で、しぶとく二塁手の右を破った。「頼むからバットに当たってくれと思って振ったんですけど。いいところに転がってくれました」。今季は試合前まで、金子に対し11打数無安打。難敵を自らのバットで、5回限りの降板に追い込んだ。「(金子は)すごいっすもん。たまたま、いい結果、出ましたけど」

■3打点初回には先制打

 しばしば結果を左右した要素を「たまたま」と言い切る。先月の、ある右越え本塁打。内角球をバットの先で打った。「思ってたより球が速くなかった。だから(バットが先に出た分)先。でも芯で打ったら、ファウルやったと思うんすよ。だからやっぱり、運」

 だからこそ、日々の微々たる変化に敏感でいる。「一日一日、バッティングは変わる」。バント練習場でのマシン相手の目慣らしから、自身を見つめ、運が巡るのを待つ。「やってきたことを出すだけだと思ってました」と、この点もまたきっぱりと言い切った。

 リーグ断トツの打点を、チーム78戦目で大台70に乗せた。トリプルスリー達成の2015年の自己最多(99)更新は確実な状況。打率3位で打撃3冠も十分、視野に入る位置ながら、個人成績には「どうでもいいです」と無関心だった。

 お立ち台にサファテの通算200セーブを祝うTシャツを着て現れ「打球が飛んでくる気、しなかったけど、いきなり飛んできた(左中間二塁打)んでビビりました」と、守護神のすごみを逆説的に評した。初回に今宮の通算250犠打を生かしてもいる。二つの節目の記録を本拠地で輝かせ、チームは楽天の美馬、岸、オリックスの西、金子と、エース級ばかり相手に4連勝。高付加価値の3打点だった。 (森 淳)

=2017/07/06付 西日本スポーツ=

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