サファテ、外国人初200S

西日本スポーツ

■4連勝-0.5差キープ

 とんでもない「おじいちゃん」が史上初、最年長の偉業を成し遂げた。36歳のデニス・サファテ投手が通算200セーブを達成。仲間に「おじいちゃん」と呼ばれる守護神は衰え知らずの最速157キロで打者を圧倒し、チームを今季7度目の4連勝、本拠地6連勝に導いた。楽天が勝ったため首位浮上はお預けとなったがマイナス0・5ゲーム差でピタリ。じいちゃん、この先も頼りにしてます。

■387試合で到達

 最後は155キロの直球を内角高めに投げ込んだ。力ない中飛で試合終了。勇ましい表情を崩し笑顔になったサファテは、マウンドに近づいてきた松田、甲斐らと次々に抱き合った。普段通りの安定感で2点リードの最終回を無失点。外国人初、史上6人目、史上最年長の通算200セーブでチームの4連勝に貢献した。

 「それだけ年を重ねたということ。チームメートにはおじさんとか、おじいちゃんとかって呼ばれてるので。でも頑張りたいと思います」

 昨季まで3年連続で60試合に登板し、シーズン防御率もすべて1点台を記録した。今季も登板数は例年とほぼ同じペースだが、防御率は0・84。「おじいちゃん」と苦笑いする36歳だが、衰えを感じさせるどころかこの日も最速157キロを計測するなど、安定感とすごみは増しているとさえいえる。「常にトレーニングもランニングもし、みんなのお手本」と話す工藤監督は「本当にチームになくてはならない」と、V奪回に不可欠な存在であることをあらためて強調した。

 いまや球界トップともいえる絶対的守護神だが、転機はホークス加入1年目だった。それ以前、広島、西武での3年間でも計54セーブを挙げたが、抑えに固定されていたわけではなかった。2014年のシーズン前。当時の秋山監督(本紙評論家)に「うちの抑えはおまえ」と託された。意気に感じた。と同時に、ストッパーとして圧倒的な結果を残し続けるためにどうするかを考え抜いた。

 米メジャーでも100試合近くに登板したが「米国でのやり方にこだわっていてはだめ」と、柔軟な姿勢を持つことを決めた。可能性を引き出してくれた仲間の存在もあった。例えば当時の正捕手だった細川(現楽天)。ある試合で、初球にフォークのサインを出された。直球で追い込みフォークを振らせてきた男は驚きながらも受け入れた。続く直球への打者の反応がこれまでとは違った。練習でのストイックさだけでなく、責任感と向上心が200セーブの背景にある。

 次の目標は名球会に入会できる通算250セーブに設定。「ぜひグリーンジャケットが欲しいね」と笑った剛腕の存在もあり、チームは今季6回終了時までにリードした試合は38戦全勝だ。楽天が勝ち奪首はまたもお預けとなったがマイナス0・5差はキープ。「ホークスに入ってからファンにはたくさん声援をもらっている。必ず今年、福岡で優勝したい」。絶対的守護神がV奪回まで最終回に君臨し続ける。 (倉成孝史)

=2017/07/06付 西日本スポーツ=

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