真颯館高木 プロ11球団集結 福岡大会開幕

西日本スポーツ

 福岡大会が開幕し、真颯館はプロ注目の強打者、高木渉(3年)が逆転2ランを放つなど2安打2打点と活躍し、宗像に10-1で8回コールド勝ちした。小倉も北九州市立に9-2で7回コールド勝ち。元ヤクルト投手でがん闘病中の安田猛元コーチ(70)がスタンドで見守る中、エース中野裕斗(3年)が4回無失点と力投した。いずれも雨のため福岡11試合、長崎3試合、宮崎2試合が中止。佐賀は全6試合が中止となり、熊本は開会式のみ行われた。沖縄は4強が出そろい、2015年の選手権8強の興南が勝ち上がったが、3年ぶりの甲子園を目指した沖縄尚学は姿を消した。

●逆方向へ高校通算27発目

 主砲の一振りが空気を一変させた。6回2死二塁。真颯館の4番高木が放った打球は左中間スタンドの中段で跳ね返りグラウンドに戻ってきた。両翼92メートル、中堅119メートルながら、3年前に改修され1・9メートル高い5・2メートルになった北九州市民球場の外野フェンスを軽く越える、推定125メートルの高校通算27号。「これが4番。これまでチームに火を付けられるような4番がいなかった」。末次監督は頼もしい主砲に賛辞の言葉を並べた。

 変則サイド右腕、宗像の宮原を初回から打ちあぐねた。緩急を使った投球にはまり、5回まで1安打。高木も2打席目まで凡退だった。「引っ張っていたので逆方向を意識した」という狙い通りの千金弾。最近は右中間方向への打球が多かったが「外の球を狙って左中間に久しぶりに打てた」と納得顔。プロ11球団のスカウトの前で放った高木の一発で打線が息を吹き返し、コールド勝ちを収めた。

●秋以来公式戦で1回0封

 8回には昨秋の福岡大会初戦以来となる公式戦のマウンドに立った。1死から安打と四球でピンチを背負ったが、後続を断ち切って無失点に抑えた。昨秋に肩を痛めて以来、練習試合2試合で3イニングずつ登板しただけのぶっつけ本番で1回2奪三振。エースとして準決勝に導いた昨年には及ばないが「調整を続けて投手を助けられるようにしたい」と投打でチームを支える決意でいる。

 5日からの豪雨で甚大な被害を受けた福岡県朝倉市に自宅がある。家や家族は無事だったが、中学時代に練習していたグラウンドは水没。流木や石がたまり、ベンチも何もない状態という。「チームの後輩や朝倉の人たちに元気が戻るよう活躍したい」。同市出身の遊撃手の桜田とともにチームを引っ張り、甲子園出場の朗報を故郷に届けるつもりだ。 (前田泰子)

 ◆高木渉(たかぎ・わたる)1999年12月6日生まれ。福岡県朝倉市出身。福田小3年時にソフトボールを始め、南陵中では硬式のフレッシュリーグ「球道ベースボールクラブ」でエース。真颯館高では1年春からベンチ入りし、背番号1で臨んだ2年夏は4番投手で福岡大会4強。優勝した九州国際大付高との準決勝で0-8と7回コールド負けした。好きな選手は大谷翔平(日本ハム)。181センチ、75キロ。右投げ左打ち。

◆タカスカウト絶賛「スイング形いい」

 ソフトバンク・福山龍太郎アマスカウトチーフ補佐「センスがあってスイングの形がいい。振り出しからインパクトまでセンスを感じる」

 中日・三瀬幸司スカウト「リストが強くイメージするより打球が飛んでいる。バットの角度や入りも良く、タイミングを取るのがうまい」

 阪神・田中秀太スカウト「本塁打は何本か見たが、とてもいい打者だと思う」

=2017/07/10付 西日本スポーツ=

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